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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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海が愛したボニー・ブランシェ -聖女が眠る悪の楽園- (ビーズログ文庫)
ボニーの故国・ガルトリアを発ったメレアグリナ号は、「世界の掃き溜め」と呼ばれる海賊島・トルーガへと針路を向けた。修道女のボニーと海賊ファドの恋の進展はもどかしさ満点! さらに、全裸で沖を漂流していた美貌(でも変人)の歌い手・ルーアも加わり、船の生活はいっそう賑やかに!! しかし、上陸したトルーガ島——かつてバスカー夫妻が暮らし、楽園の栄華を誇ったその地は、数年の間にすっかり変わり果てていて……!? えんため大賞《優秀賞》に輝いた恋と冒険の爽快ファンタジー、大好評御礼の第2弾!!(裏表紙より)

シリーズ二巻目。海賊島へと船を進めた一行は、そこで起こる事件に巻き込まれる。
今回の黒幕は、女王の海賊ですか! 女王様出てくる? 出てくる!? 女王と海賊ってロマンですよねー! ……なんて、本筋とは関係のないところでときめいてるっていう。
ボニーとファドは、しっかり矢印を出し合いつつ、お互いを尊重するあまりすれ違いかけてるってところが、とってもかわいいなって思います。
この巻で、おじいちゃんバスカーが下船。おじいちゃんとのふれあいが少なくって悲しかったところに……! また登場してくれるって信じてる!
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夜を乗り越える(小学館よしもと新書)
なぜ本を読むのか?
僕みたいなもんが、学生時代ぜんぜん勉強もできなかった人間が、本を読み、たくさんの言葉に出会い、今日まで生きてました。
芥川賞受賞作『火花』はどう書かれたか(カバーより)

『火花』は未読ですが、『第2図書係補佐』を読んで、すごく感覚のいい人、ものの見方を面白く感じる人だなあというのを思っていたので、『火花』が芥川賞受賞と聞いて、さすがだなあと思ったものですが、この新書は「本を読むこと」について、又吉さんが考えた答えを出した本。
自分の子ども時代を始めとした過去のことから、自分とはなんなのか、どうやって本を読むようになったか、その本はどんな風に面白かったのかというのを、静かに熱心に語ってくれる。やっぱりこの人、すごく文学を愛しているし、それを押し付けたくはないっていう気持ちがあって、いい人だなあ……と思いました。そう、誰になんと言われようとも、自分が楽しむ読み方ができれば、一番だと思うんですよ。
おいしい妖精の愛し方 (レガロシリーズ)
辺境の島《迷子島》で、海女兼観光ガイドとして働くミリアは、色気より食い気の16歳。
ある日、ピンク色の不思議な海水を見つけた彼女は、幼なじみの料理人・ライに調理してもらおうと意気揚々と持ち帰るのだが……。その海水で作られた料理を食べた途端、頭の中で「私を食べて!」と声がして、なぜか島中の男たちから求愛されはじめ——!?
正気なのはライ一人!?
追い打ちをかけるようにして、ミリアの背中から妖精の羽が!?
わたしいったいどうなっちゃうの!(カバーより)

面白かった! 比喩が効いてて、すごく楽しかった。「食べられる」ことを始めとした、消費についての話だと思いました。元気いっぱいのミリアが振り回されているところは、怖くもあり、色っぽくもあり、ミリアらしさが弾けたところはほっとしました。よく食べる子はいい子だ。
いい時期に読んだなあ。なんだかおいしい海産物が食べたくなりました。
アイラ ~セイリアの剣姫~ (講談社X文庫ホワイトハート)
「なにがあっても、俺様がおまえを守ってやる」
 男装の少女アイラが目覚めると、戦火の中、巨大な獣に助けられていた。家族も記憶もなくしてしまった彼女は、誰もが恐れる火焔獣キルと旅に出ることに。魔物憑きと言われる敵軍、不思議な美青年との出逢い。キルとの絆を深めながらも、アイラの行く手にはさまざまな謎と困難が立ちはだかる! そして訪れた運命的な禁断の愛とは——? 獣と少女のピュアな恋物語。(裏表紙より)

一冊で終わってなかったー! 完全に「二巻に続く!」で、消化不良です……。
気がついたら、火焔獣と呼ばれる高位の契約の獣に守られていたアイラ。謎の襲撃からなんとか逃げ出し、状況を整理すると、どうやらアイラの家族が、死ぬ間際に火焔獣キルを呼び出し、アイラと契約して守ってくれと託したらしい。魔物憑きと噂される伽俄流軍は、何故アイラの住む村を襲ったのか? 家族の仇と謎を解き明かしに、二人は旅立つ。
とにかく、もふもふ! もふもふ! 毛皮もふもふ! という内容です。あと俺様っぷりがすごい。子どもみたい……笑 俺様なのにうぶでメス(女の子)とも話したことがないキルと、ちょっとずれた感覚の男装少女アイラは、見ていて微笑ましくなるカップルです。
女中譚 (朝日文庫)
90歳を超えるばあさんは「アキバ」のメイド喫茶に通い、かつて女中をしていた若かりし頃の思い出にふける。いつの世にもいるダメ男、わがままお嬢様、変人文士先生につかえる、奥深い女中人生……。直木賞受賞作『小さいおうち』の姉妹小説。《解説・江南亜美子》

女中として働いた思い出が、90歳のおばあさんが語る。その時代の様々な事情が感じられて、それでもごく普通に生きていた人がいて……。実際の文豪作品などを引きつつ、戦前などの風景や社会、人間関係を描く。
喋り方フェチなので、「なさらないの」「お上がんなさい」「よしますわ」なんて台詞がある「文士のはなし」ににやにやしました。
同じ女中さんが出てくる「小さいおうち」とは違って、ここに出てくる女中の物語は、どこにも記録されないし、聞いてくれる人もきっと世間話のひとつとしていずれ忘れてしまうものだろう、という寂しさがある……。
眠れない悪魔と鳥籠の歌姫 悪魔に歌う子守唄 (一迅社文庫アイリス)
冷酷で美しい悪魔憑きの青年・アルドと、彼に自ら囚われた精霊使いの歌姫ニーナ。アルドの悪魔を眠らせるために子守唄を歌う生活を続けていたニーナは、悪魔を探す異国の精霊使いシャハルと出会う。悪魔ごとアルドを殺そうとするシャハルと生活を共にすることになったニーナは、自分の心にある気持ちが育っていると気づき——。悪魔が解放される時、彼に囚われた歌姫が取った行動とは。大人気ラブファンタジー、待望の続編が登場!!(裏表紙より)

二巻目。その後の二人で、ニーナは相変わらず枕と子守唄の役目をしていた。けれど、やはり悪魔憑きとしてリミットが近付いているのではという懸念もあり、悪魔を探すシャハルや、サミアの手を借りて、悪魔落としをすることに。
ニーナがしっかり者で、ちゃんとアルドの手綱を握っているかと思えば、弱いところはしっかり彼に守られてるってところがいい! 独占欲ばりばりなアルドは、やらしくって好きです笑
最後はなんだか悪魔が哀れに思えてしまった。なんとなく、欲しいということも分かっていないような、それを素直に言ってもいつもの言葉にならないような、寂しい気持ちがそこにある気がする。
恋の因果律 裏切りものの恋の詩 (ビーズログ文庫)
サロンで噂の才女——伯爵令嬢のマリオンは怒っていた。ある事件を発端に、行方不明だった幼なじみのジルが(大嫌い!な)国王直属の軍人になって帰ってきたからだ。だけどある日「寂しい。会いたい」という彼の手紙を見つけたマリオン! ジルを追いかけ、故郷に帰ってみるが……自宅屋敷が“翼の一族”を捜す軍によって占拠されていて!? ジルと軍の目的は一体? 謎めく恋のおとぎ話、開幕!(裏表紙より)

純粋で、詩や空想の物語を綴り、語ることで、あちこちのサロンで有名になってしまったマリオン。その心の中には、ある事件以来疎遠になっていた幼馴染のジルのことがあった。そのジルと再会するも、別れる原因となった軍人になっている彼に怒りと戸惑いを隠せないマリオンだったが。
天使を探すという目的になっていくんですが、優雅でいてちょっと血なまぐさい、それでもメルヘンな物語で、なんだか可愛らしいなあと思いました。そして最後に下着云々になるのはやっぱり前のシリーズからの伝統……?笑
おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん (富士見L文庫)
 進学を機に一人暮らしを始めた大学生の栗坂まもりは、お隣住まいのスーツの似合うイケメンデザイナー亜潟葉二に憧れていた。ある時ひょんな事からまもりは葉二に危機を救ってもらうのだが、それは憧れとはほど遠い、彼の真の姿を知る始まりで……!?
 普段着は黒縁眼鏡にジャージ。ベランダは鉢植えとプランターにあふれ、あげくに草をむしって食いながら「会社辞めてきた」って大丈夫このヒト!?
 ベランダ菜園男子&野菜クッキングで繋がる、園芸ライフラブストーリー、スタート!(裏表紙より)

なんかこういう感じの本、むかし読んだことあるんだけどどこだったろう……って思いながら、これめっちゃ好きなやつだー!! と大歓喜で読みました。めちゃくちゃ面白かったです。
お隣さんと、ベランダ菜園で繋がって、野菜育てたり料理したりしながら、大学生活を楽しみつつ恋なんかしちゃったりする、それこそ、いきいきとした緑みたいな話。自分で育てた野菜はおいしいし、とれたては美味しし、料理も簡単だけど美味しくてサイコー! って感じ。読んでいて楽しくてちょっと元気になりました。
面白かったです!
女子漂流 ーうさぎとしをんのないしょのはなしー
浪費、整形、ホスト……女の業を体現し続ける作家・中村うさぎと、“女戦線”からの離脱を切に願う“隠遁女子”作家・三浦しをん。ともに女子校育ち、だけど歩んできた道は正反対。そんな2人が、長い漂流の先に見つけたものは——(帯より)

読んで思ったのは、私はしをんさん寄り! ということでした。
中村うさぎさんはイケイケの方で、三浦しをんさんはまったりオタクって感じがしました。でも、不思議なことに共通点はたくさんあるような印象でした。結構赤裸々に、あんまり触れないような話題も出てくるので、元気な時じゃないと読めない気がしました。
うん、モテとかそういう文脈からは、脱落したいよね。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
不思議な事件を呼び込むのは一冊の古書
 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
 だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
 これは“古書と秘密”の物語。(裏表紙より)

話題になるとすごく読みたくなるか、逆にまったく読む気が失せるかどちらかなんですけれど、これは後者で、たいへん長らく積み上げたままになっておりました。早く読んでおけばよかったなー。面白かったんですが、これは時間が空いたおかげなんだろうか。ずいぶん読みやすくて分かりやすくて楽しいミステリーだと思いました。
儚い黒髪美人(人見知りで眼鏡っ娘)な栞子さんと、ごつくて顔がちょっと恐い五浦くん。まだちょっと距離のある二人が、これからどう近づいていくのかも楽しみですね。
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Author:月子
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