読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「こいつ、俺に気があるんじゃないか」——女性が隣に座っただけで、男はなぜこんな誤解をしてしまうのか?
男女の恋愛問題から、ダイエットブームへの提言、野球人気を復活させるための画期的な改革案、さらには図書館利用者へのお願いまで。俗物作家ヒガシノが独自の視点で綴る、最新エッセイ集!
〈文庫オリジナル〉(表紙裏より)
2005年の発行で、十年ほど時間が経っているわけですが、すごい、今と比べられる話題ばっかり揃ってる気がする。コンピューター、結婚、オリンピック、野球、災害。こうしてみると、十年くらいじゃあなかなか変わらないんだな、ということでしょうか。コンピューターだけは、携帯電話がさらに進化してスマートフォンになりましたが。
「四十二年前の記憶」が一番好きだな。幼い頃の記憶って、すごく不思議で、印象的で。そのもとをたどるのは、面白い。
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有能だけど、ちょっぴり特殊な使用人が集まるヤードリー男爵の屋敷。ある日、そこで働くココア好きのメイド・フェイスは、危険な任務を命じられた。それは執事を目指すイケメン(ヘタレ)幼なじみライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー一族の護衛をすること! 緊迫の状況下、ついに敵が美貌の暗殺者ノアを送りこみ……って、撃退したのはいいけれど、敵のノアに口説かれたり、迫られるのはおかしくない!? それに、ノアが絡むとライリーが不機嫌になるのはどうして?
恋に鈍感な戦うメイドのラブファンタジー!
面白かったです! ヴィクトリアンもののアニメか、ドラマの一話目を見ているような感じでした。『エージェント・コード』と同一世界観、こちらはちょっと時代が過去ですが、エージェントの方みたいに、どんぱちやったりド派手に騒ぎが起きるのではないです。でも、その堅実さがすごく面白い。
特殊任務を遂行できる使用人たちが働いているヤードリー男爵家。その見習い的立場にあったフェイスが、一人前として認められ、初仕事として、幼なじみであるライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー家を守るための任務に就きます。さて、その犯人は? 敵を撃退できるのか?
男爵家ではメイドという立場のフェイスが、任務先では、上級使用人(この辺りでもうすっごく胸をくすぐられるわけですが)として、お嬢様の側付きの侍女になるんですが、細々としたものが、すごく世界観を表していてとても好きです。実は……というネタも、その時代を表していて、唸りました。
続き読みたいなー! ライリーが思った以上にすごくいい子だったので、フェイスとライリーがもうちょっと親密になったら嬉しいかも。

「大人になるとゆー事は、自分が世の中の主役ではないって事を認識する作業だと私は思っている…(中略)天動説から地動説へ。コペルニクス先生はいい人だ。…などと益体もない事をつぶやきながら、今日も、自分を慰め…」〈本文P.17より〉哲人・川原教授によるお気楽・哲学講座をまとめた、まるかじりエッセイ集!! 川原泉ロング・インタビューの他に、ピタゴラスを始めとする12哲人の紹介が入ったファンならずとも必見の一冊!(裏表紙より)
カーラ教授の、コミックスの柱とか巻末とかにある、ぼやぼやとした言葉が好きなんですが、そういうものが集まったエッセイです。章ごとに、いろんなテーマの簡単な解説(辞書?)が挟まっていて、すごく……不思議な本です。
インタビューに答えているのを初めて見て、そういうこともする人なんだ……と思いました。勝手にそういう、人に話すことがきらいな方だと思い込んでいた。

吹雪の中、無事にファドと再会を果たしたボニー。しかし“ロランの乙女”であるボニーを手に入れようと、動き出したガルトリアの魔の手がすぐそこまで迫っていた!! 時を同じくして、私利私欲で乙女を奪い合う人間たちに、ロラン海神が罰を与えようとし……? 恋をした海賊と、絆を見つけた少女が起こす最後の奇跡とは——!? 息もつかせぬ恋と冒険のファンタジー、ついに感動のフィナーレ!(裏表紙より)
完結巻。ガルトリアとの決戦と、ロラン海神との決着。そして未来へという最後の話でしたが、かわいくて生き生きとしたお話だったなあと思いました。
メルセデス王女がやっぱりいいですね! ほんとこの人賢い女の人だなあ……。出番はちょっとだけですけれど、すごく好き。ジュディス女王も好きだったので、ボニーと再会してたらいいなあなんて思ったりしました。マリアナさんもにこにこしていて結構やる人だったし。この話、男性王族はめんどくさい人が多いけど、女性は結構さっぱりきびきびしたいい性格の人が多いんじゃないか……笑
海がある世界の、一部である人間として、王国があったり、海賊がいたり、ロランの乙女のような聖女がいたり……という、最後まで身近で、それでいて大きな冒険の物語だったので、最後まで読めてほっとしました。海の物語はまだまだ続くという予感を感じさせる最後で、楽しかったです。

“乙女の力”の実体を知り、悩むボニーは何をするにも空回りの日々。そんなボニーを乗せたメレアグリナ号に、ガルトリアの船が接近! 入り江に船を隠し、街で情報を得ようとするディアス海賊団だったが、そこはファドの母によく似た王女のいるアラゴンで!? おまけに、乙女信者のレオノールとファドに復讐を誓う弟・アルヴィンがボニーたちの背後に迫り——? ときめきと冒険のファンタジー、激動の第5弾!(裏表紙より)
海が恐くなってしまったボニー。そして、ファドの出自の謎によって、仲間たちとの絆に亀裂が入ってしまう。ファドとメルセデス王女は、なんかいいですね。なんだかすごくよく似てるなあと思いました。たぶんどちらもすごく賢いんですよね。そして、唯一、我を忘れてしまうのが恋だったと……。その辺りのことはほとんど語られなかったので、推測でしかないんですけどね!
雪の嵐の中を、力強く微笑んで消えていくヒロインは、めっちゃくちゃかっこいいですね……!

畑仕事をして暮らす没落王女のユーラが命じられた〈流血王〉カエルムとの政略結婚。冷酷と恐れられるカエルムの不機嫌な態度におののくユーラだったが、夫に怯えてちゃ幸せになれない!と、農作業で鍛えたド根性でカエルムを観察することに。彼の強引な態度にはワケがあると気づいたユーラは、彼の極悪イメージを変える「婚前イチャラブ作戦」を開始! するとカエルムは極悪ならぬ極甘な色気を発散しだして…!? 糖度200%ラブロマンス!(裏表紙より)
あっまーーーーーーーーい!! ラブコメでした。ごちそうさまでした!
生母の一族が没落したために、辺境の領地で領民たちと畑仕事をしながら暮らす庶民派王女、ユーラ。ユーラたちを憎む正妃の娘、異母姉ピリスが嫌がったために、姉の結婚相手になるはずだった流血王カエルムとの婚姻を承諾しなければならなくなった。だが、カエルムの本質的な優しさに気付いたユーラが対話を試みたところ、〈流血王〉の態度が染み付いてしまった演技だと聞く。
ユーラが素朴ながらたいへん賢い女の子で、物言いも率直なので「あなたを好きになり始めています」とか、「私だけを見て欲しい」とか言ってしまうんですよ! そしてそれを聞いたカエルムも、自分がユーラを可愛いと思っていること、大事だと思っていると伝えてくれるんです。もーそれが甘くて甘くて甘くて! かわいいなおまえらとっとと幸せになれよ! と思いました。
いちゃらぶを楽しむ話だと思ったので、悪役の異母姉ピリスは、悪の格が低いのですが、わがままを言うなら、もうちょっとこてんぱんにやってほしかったかもなーと思いました。あと他の家族も成敗して欲しかったですね。あんまりにも、故国にいたユーラが不憫でならないので……その分、嫁ぎ先ではたいへん幸せになるんでしょうけれども!

偶然、僕が拾った1冊の文庫本。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった——(帯より)
クラスの誰とも関わらずに日々を過ごす僕は、病院にて偶然、人気者のクラスメイト、桜良の忘れ物を手にする。桜良は膵臓に疾患があり、余命いくばくもないというのだ。秘密を知ったことで、桜良に振り回されるようになる僕は、彼女と残り僅かな日々を過ごす。そして、別れの時がきて……。
俯瞰する立場の男子高校生が、自由奔放なクラスメイトの女子と、くだらないけれど楽しい日々を過ごしたり、喧嘩をしたりなど、青春を過ごすんですが、ラストの仕掛けは、なんとなく察してはいたんですが、その瞬間がきたらあっと声を上げてしまいました。
それから、主人公の僕の仕掛けが素敵だなーと思って読んでました。少しずつ変化する呼び名がいい。

「モラハラ」は今、「セクハラ」前夜
新種のハラスメントがやってきた!
職場や家庭でのいじめや嫌がらせを表すことばとして新たに登場したのが、モラル・ハラスメント(モラハラ)だ。
加害者は、言葉や態度によって巧妙に相手を傷つけることによって、相手を支配し、隷属させようとする。被害者は気づかないうちに相手の術中に陥り、「悪いのは自分のほう」という意識にまでなるという。職場においてモラハラがはびこると、社員のメンタル・ヘルスに悪影響を及ぼし、企業の生産性が低下するのはいうまでもない。
モラハラは病気なのか、モラハラをなくすにはどうしたらいいか。また、モラハラをしないようにするには何に気をつけるべきか。(カバー折り返しより)
2007年の発行。モラハラの入門というところでしょうか。ネットではもう少し詳しくなっているし、本も今はまた新しいものが出ているのかな?
自己愛って言葉の違和感が、ちょっと分かりました。そうなんですよ、自己愛って聞くと、ナルシスト、自分大好きってイメージがあって、なんかちょっと違うなーって思ってたんですよね。自己愛じゃなく、「他者は自分のためにいる」って言葉に変えると、なるほどと思いました。

「高校生のときに恋人に監禁されたことがあるの——」
法科大学院生の笠井修吾は同級生の館林景織子に、衝撃の過去を告白される。いまでもその彼らしき人物から執拗なメールが届くと怯える景織子を修吾は守ると誓った。交際を始めた二人だったが幸せな日々は突然終わりを告げる。元彼の高橋が景織子の弟に暴行を働き、彼女を連れ去ったのだ。だが実は、景織子は自ら高橋の車に乗り込んでいた。なぜ彼女はストーカーまがいの男と行動をともにするのか? 彼女の真意とは? 東京から日本最南端の島・波照間島へ、修吾は彼らを追うが……。
著者が初めて挑む極限の恋愛サスペンス!(帯より)
なんだか、ふわふわと、夢を見ているような話だったなあ……なんて、不思議な読了感でした。
法科大学院の、ごく普通、ちょっと面白みのない、真面目が取り柄、という感じの笠井が、少し変わった同級生の景織子と親しくなり、恋人関係になるも、高校生の時に恋人に監禁されたことがあるという過去、そしてその男によって再び連れ去られた現場を目撃する。だが、連れ去りというよりも自らついていったように見えたことによって、笠井は、同じく同級生の七澤と波照間島まで追いかけていく。
なんだか、笠井含めて全員嘘つきって感じがするんですよ……。ある程度、登場人物の過去は語られるんですけど、その語り方が絶妙に中途半端というか、さほど親しくない人間が知れる程度のことしか語られないっていう気持ち悪さがすごい。読者が傍観者って感じがしました。
……ところですごくどうでもいい話なんですけど、この笠井に同行するのが、根暗そうに見えて案外付き合いがいい、家庭環境が微妙に複雑で、何でも屋の叔父さんがいるっていう七澤くんなんですけど、この七澤くんに引っ張られる感じで笠井が旅してる感じが……すごく……BLです……。
すみません! 穿った読み方をしてすみません! いや、七澤の台詞、そうだとしか思えないんですよ! 七澤くん、好きだなあ……と思って読みました。