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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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不埒なマリアージュ―略奪の王子と祝福の姫君 (マリーローズ文庫)
「アシュレイ。良い名だ。お前を俺の妻にする。早く子孫を残すために、日に三度は性交を義務づける」これが横暴王子ウィルフレッドのプロポーズ。堅物で女心にはうとい王子の行動には振り回されてばかり。出会った翌日には隣国に連れ去られてしまったアシュレイは、美姫と名高い姉と結婚ができなかったから、ウィルは仕方なく私に求婚したと悩むばかりで……。すれ違いラブロマンス♥(裏表紙より)

評判の姉と不出来な妹。二つの国から高名な王女を貰い受けたいという申し出があり、そのうち一人は憧れの王子だった。姉と結婚するのだと悲しく思い、こっそり歌の練習をしていると、その歌を聞いて一人の青年が現れる。アシュレイが王女だと知ると「仕方ない。連れて帰る」と言い始め、結婚させられることに……。
真面目なのに乱暴でどっかずれてる童貞王子と、普通の女の子っぽい王女のお話。やり取りがずれてておかしくて、可愛い。「えっち!」と罵ることが出来る相手がヒーローなのは初めて読みましたが、こういういちゃらぶえっちも面白いなー。
しかし、姉と妹の評判が入れ替わってしまった理由とか、自国内での評判とか、そういうのをもうちょっと見られたらよかったのにー。そこまで姉がだめなところは自国の人は気付いてなかったのかなと気になってしまった。しかしそれでも、初恋の君が「交換しよう」と言い出すほど酷かったのかと思うとちょっと笑ってしまう。
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奪われた虜囚姫 ファラオの激愛に王女は溺れる (シフォン文庫)
ミルギット帝国に滅ぼされた小国・アズル。王と妃は幼い王女を乳母に託して自決した。それから数年後。戦火を逃れ生き延びた王女——ヒンティは身分を偽り、美しい金髪の髪を染め、ミルギット帝国の王宮でした働きをしている。ある日、おつかいの帰りに川で水浴びをしていたところ、帝国の王子・サフラーに偶然出会う。自分を「運命の黄金の乙女」と呼ぶサフラーに強引に抱かれたヒンティは……?(裏表紙より)

古代エジプト風世界観のTL作品。エジプト風なのに現代語(カタカナ語、英語)が出てくるのはとちょっと思ったんですが、読みやすかったですし、古代エジプト風というのにちょっとときめきました。古代エジプト風ファンタジーのお約束をしっかり踏んでいっているので、そこは、TLらしいところを除くとさっぱりしすぎな気もしますが……。
義姉たるアンケスエーメ姫と婚約を控えている王子サフラー。大神官に「運命の黄金の乙女」と出会うことによって、王への道を歩むことになろうと予言される。そして滅亡した王国の王女ヒンティは、養母の教えを守って髪を染め顔を隠し、目立たぬよう生きていた。
もえる! 亡国の王女が見出され、敵国の王子に激烈に愛される展開は、やっぱり少女の夢……。その分、ヒロインがあっさり陥落してしまったので、そこはもうちょっと敵として命を狙いまくるとか、寂しさをヒーローの温もりで埋めたいとか、見たかったんですけど! 敵周りもあっさり引いてしまったので、ちょっと残念。古代エジプト風ならもうちょっとぎらぎらしてるのを読みたかったかもなあと思いましたが、しかしヒロインがえろ可愛いので! そこは可愛かった!
今のところ、TLシーンがたくさんある方が、ものとしてぶっ飛んでて面白いなと思っているんですが、もうちょっと読んで研究してみたい。
喪の女王〈8〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
さまざまな仲間たちの助けを得て、ようやく王宮からの脱出を果たしたカリエ。傷ついた体を癒す間もなく、エドやセーディラと合流するため再び旅を続ける。その頃バルアンは、神の山の噴火も意に介さずルトヴィア帝国への侵攻を決意し兵を進める。一方、帝国の崩壊を食い止めようと苦闘するドーンとグラーシカには運命の時が訪れ——。大河サバイバル・ファンタジー、感動のクライマックスへ!!(カバー折り返しより)

最終巻。流血女神と女神の花嫁、そして女神の娘の、最後のお話です。
ああああ、同人誌版買っとけばよかったああああ。
帝国の崩壊、ユリ・スカナのバンディーカ女王と子どもたちの終わり、エティカヤの流転と、盛りだくさんな内容でした。特に、ルトヴィア周りは、感慨深かったなあ……。あの皇子宮から始まった、吐いたり殴られたり蹴られたり、凄まじい試練を与えられた少女が、ここまで来ると自分の大事なものを守らなくてはと必死になるところは昔と変わらないけれど、そのための力、考え方、友人たちを得ているというのが感慨深い。
ラクリゼのシーンがもう、ぐっと迫ってきた。ようやく別れを告げることができたんだな……。
ラストは、何故そうなった! 詳しく! と思ったので、やっぱり同人誌を買っておくんだったと……後悔しています……。
最後はちょっと駆け足で、カリエとラクリゼの物語と分かっていても、その他の人々、特にユリ・スカナのネフィシカについてや、後年のバルアン、ミュカや、ガゼッタはどう就職したかというのも知りたかったのですが、しかし、とても壮大で骨太な、生きる、という物語でした。
面白かったです。ありがとうございました。
喪の女王〈7〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
女王ネフィシカのもとでの軟禁状態が続くカリエだったが、過去の恐怖を乗り越えてザカリア神殿に出かけ、信者の中に入り込みながら、ひそかに脱出の機会をうかがいはじめる。一方、崩壊の危機が続く帝国では、ユリ・スカナから戻った皇后グラーシカが、生死の境から復活した皇帝ドーンとの再会をようやく果たすが、彼の口から出たのは意外な言葉だった…! 大河サバイバル・ファンタジー!(カバー折り返しより)

さあ、カリエも動くぞ! という巻でしたが……物語が動くにしても、これは! これは……!(言葉にならない)。イーダル殿下ぁぁああああ……!
そうだよなー。バンディーカ女王の影がそれぞれの心に闇として宿ったなら、確かに例外はないんだけど。これは、きつい。だからこそ、カリエの活躍に期待する! カリエが自分の言葉を違えることなく、彼を助けにいく瞬間を。だって、グラーシカやいろんな人に「彼女はこういうひとだ」と信じてもらえるようになってるんだから。
そして私はルトヴィア皇帝夫妻にもえたよね……。グラーシカ、生真面目で優しい人だとは分かっていたけれど、もっと活き活きして、かつすごいヒロインに。「そろそろ私に惚れたか?」って、惚れましたー!!! と内心で絶叫しました。そしてドーン。ドーン!!! それだけに不安が、不安がああ。
これ本当に次で終わるのかなあ!? とどきどきしつつ、最終巻読みます。
幸運の靴は誰の手に―夢見るお針子は恋をする (マリーローズ文庫)
アリエルは孤児院出身のお針子で、ドレスメーカーに勤めていた。あくせく働いていたある日、大会社のデュアメル商会から使者がくる。赤ん坊のときに誘拐されてしまった創始者の孫娘がアリエルではないかというのだ。驚くアリエルだったが祖父を訪ねるとそこには会社の後継者候補、すなわち婚約者候補が3人いた。恋を知らないアリエルが一番気になるのはいつも冷たい対応のフランシスで……。(裏表紙より)

シンデレラ……ぽいようなそうでないような。孤児だったけれど大金持ちの孫娘と判明して迎えが来た、という話ですが、ありがちなところを外してきてるのか、両親が駆け落ちからの絶縁でなく、赤ん坊が誘拐されたという事情なので、おじいちゃんは優しい心の持ち主で、不器用だったりはしません。実祖父にかわいがられるのも逆ハー……というのかな?
三人の後継者候補とも日々を過ごすことになりますが、特に恋の鞘当てが行われるわけでもなく、乱暴な扱いをする敵役はいるものの、なんというのか、みんなまったりしてるね……? という。特にヒロインのアリエルが「負けるもんかあ!」という根性がない、諦めているようなふしのあるお嬢さんなので……。
しかし、おじいちゃんの出番をもっと! こんな優しい、あったかいおじいちゃん、もっと出してくれないと! ヒーローのフランシスよりも、おじいちゃんのデュアメルさんに和ませてもらいましたよ!
喪の女王〈6〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
セーディラとエディアルドの消息も知れぬまま、相変わらずの軟禁状態が続くカリエ。そこに届いた、ドミトリアス暗殺未遂の報せ。事件をめぐって複雑に絡まる状況に、帰国もままならない皇后グラーシカをはじめ、第二子出産を控えたサラ、皇帝を支え続けていた弟・ミューカレウスと、それぞれの心が激しく揺れ始める。一方カリエは、自分を縛る多くの陰謀からはたして脱出できるのか——!?(カバー折り返しより)

幕に向けて準備中、と思いきや、どうやらそれぞれが位置についた様子。カリエも脱出方法を見定め始めたようだし、風が起こるぞーという予感です。
一度崩壊した方が、神の存在がはっきりくっきりと感じられるのはどうしてかなあ。人がそれぞれの心に形をさだめるからだろうか。漠然とした支配感よりも、誘惑したり、負けないと見据えたり、いるかいないかを誰かと語り合ったりする方が、なんだかくっきりとして、そこにある、という感じがする。
それで、あちこちに死亡フラグが見えるんですが……! 戦いには犠牲が必要といえども、ここまで続いている物語にいなくなってしまう人がいるかもしれないのは辛い。
少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法 (一迅社文庫アイリス わ 1-1)
キスしたら、魔法人形が目覚めちゃった…!?
素直になれないせいで友達ができない優等生エミリアは、ある日突然、ラスと名乗る最強の魔法人形のマスターにされてしまう。綺麗な顔をして強引&毒舌なラスとともに、普通科から魔法科に転入したエミリア。そんな彼女に優しくしてくれる異国の王子様シヴァに、ラスはなぜか敵対心むき出しで…?
ツンデレ少女VSツンデレ少年人形。魔法学園を舞台にしたマジック★ファンタジー開幕!(裏表紙より)

面白かったー! 続きが読みたくなったー! ひと相手にはどうしてもきつい物言いになってしまい、毎日落ち込んでいるエミリア。今日こそは笑顔で挨拶をする! と意気込むけれど空振り。偶然みつけた魔法道具の置かれた小部屋に座る少年人形相手に、反省を零し、練習を繰り返す。そんなある日、好奇心でキスしてみたことから、その少年人形ラスが目覚めてしまい。
「またうまくできなかったー!」と泣く女の子って、本当にできないのかあ? と思うところがあるんですが、エミリアは、なんというか、その出来なさというのが自然で、ただのツンデレじゃないところが可愛いと思いました。そういう女の子がべたぼれされる逆ハーレムものじゃなくて、少年少女の学園ものというのがいい! 仲間たちで謎を解いたり困難を解決するのは本当にいい!
魔法学園のわくわく感や、主人公の不器用さ、一所懸命さがすごくまっすぐに伝わってきて、本当に面白かった。なんだかハリー・ポッターみたいな学園世界だなーと思うのは、有名な魔法使いや、城の仕掛けが多彩だからかな。生徒たちはもちろん、先生たちも癖があって、これからエミリアが地道な努力で魔法使いへの道を駆け上がっていくことが期待できるだけに、続きがないのは惜しすぎる……。
伯爵様はエロスなロマンス小説家: たくみな指先は純情姫を喘がせて (ティアラ文庫)
伯爵にして売れっ子ロマンス小説家のファジルに買われたリリム。冷徹で強引な伯爵の官能的な指先は超一流! ベッドではもちろん、緊縛されて施される巧みな愛撫。長い指が自分でも知らなかった快感の泉を繊細に撫で、新たな愉悦に目覚めさせられる。彼は玩具として弄んでいる? それとも私に本当の恋を? 激しい執着愛に戸惑うなか知った伯爵の初恋の人——それが私だったの!?(裏表紙より)

狙いまくったタイトルが崩れ落ちそうになるほど面白いです(褒めてます)が、内容紹介を読んでえっと思いました。そういう話では……なかったような……。
公爵令嬢リリムは、伯爵と彼に愛される乙女の性愛小説とその作家ジュリエット・ラバーに夢中。けれど、ある日父親が言うには、遠縁のラングール伯爵のところでメイドをやれという。援助の代わりにリリムを求めているというのだ。かくして執事長見習いのエルダーと向かった先は、気難しい伯爵の壮麗な城。けれど、時間外だからと別門に通され、水をかけられ、冷たい目をした美しいメイドに追い出されようとする始末。そこへ現れた伯爵は、美しいながらも厳しくリリムを虐げるようなことばかりを口にする若者だった。
愛され系ヒロインというより、いたぶられるためにいるような可愛い女の子。何も知らなさすぎるところで泥水啜らされるような話が読みたい! と思ったんですがこれはそういうレーベルではないことをすっかり忘れていました。なので、ヒーローにサディスティックに責められ、言葉責めされ、果てはセックスメイドと呼ばれる始末。それはそれで美味しいんですが、もうちょっと反抗してくれてもよかったのよ! 屈辱、と感じて奮い立たそうとする心を折るのが楽しいと思うんですが、これはそういう(以下略)
ヒーローの言動が、ツンデレではなく、歪みきった人という感じです。ヒロインだけに甘く、他の人は厳しすぎるほど厳しいので、ちょっと後味が悪いです。これで裏では実は、みたいなことがあったら、ファジルのことが好きだったんだけどなあ。
しかし、エロかったです。言葉責めたのしい。女の子がかわいいっていいよなー。
喪の女王〈5〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
ユリ・スカナの新女王となったネフィシカに幽閉されたカリエ。さらに女王はカリエの娘セーディラとエドを手に入れようとサルベーンを追手として遣わしていた。それを知ったカリエは、なんとか宮殿を脱出しようと女王の妹であるグラーシカに取引を持ちかける。その頃、グラーシカが不在のルトヴィア帝国では、皇帝ドーンの新たな施策に不満がつのり、激動の時代が訪れようとしていた——。(カバー折り返しより)

最後の運命に向けて、刻々と迫り来るそれぞれの選択。今回はカリエは渦中から除かれて、他の人々に決断を迫るようなものが多かったかなと思います。特に、ルトヴィア側、ドーン兄上とグラーシカにも最後の時がやってきそう。……これ、どっちか死ぬのかなあ。ドーンは終わりを見据えて覚悟を持っているようですが、グラーシカはそれと認識しながら悩んでいるような感じなので、二人とも無事だといい……。でも、グラーシカは「本当は優しいのに」と評価されているから、やっぱり最後は誰かのために命をあげてしまうのだろうか。想像できてしまっていやだー!
そして、サルベーンはこれでおしまいなの……? そんなわけないよね!? ラクリゼー! 早くー!
喪の女王〈4〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
バルアンから逃れるために修道女となり、首都ガンダルクを訪れていたカリエは、深夜、理由も告げられず呼び出される。ミゼーマ宮の図書館で待っていたのは、ユリ・スカナの偉大なる女王バンディーカだった。バルアンに引き渡されるのでは、と警戒するカリエに女王は自分の過去を語りだす。にじみ出る知性と強い意志に圧倒されるカリエだったが、やがてある違和感を覚えはじめていた——。(カバー折り返しより)

バンディーカの過去と、罪と。やっぱりかーというある人の素性でした。そして、偉大なる女王の死によって、女王の影がそれぞれの心に宿り、ネフィシカは野望に燃え、グラーシカは迷い、イーダルは密かに傷ついている……という印象でした。揺れるぞー揺れるぞーという初期微動のオンパレードで、次巻が楽しみです。
ユリ・スカナを覆い、人の心に付け入る魔が満ちているのはなんだろう。カリエはなんだか擬似的に恋してるし、イーダルはちょっと変だし。これもザカールの力なのか。
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Author:月子
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