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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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「空の境界」第一章俯瞰風景、第二章殺人考察(前)の二本。
劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【通常版】 [DVD]劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 【通常版】 [DVD]
両儀式と黒桐幹也。1995年、二人は出会った。触れ合っていくうちに幹也は式の歪んだ性質を知り、式はいくつかの事件を経てその力を手に入れた。直死の魔眼を持つ女と彼女を思う男の全八章からなる物語。

以前どなたからかオススメいただいた覚えがあるのですが、最近細々と見始めまして、第一章と第二章を見ました。原作は読了済みです。この話、時系列が行き来するので初見の人はすごく戸惑うと思うんですが、解き明かしていくととても面白いです。ちゃんと伏線があるんだよなー!
音楽が! とても! 好き! 美しいコーラスの禍々しさ! 映像の色彩や陰影、光がとても綺麗で、すごく好きだ。血も綺麗なんだよなあ(品格を疑われそうな感想で申し訳ない)。ストーリーは怪奇伝奇もので、言葉遊びをするような台詞回しがとても心地いいです。なんだかにやっとしてしまう。一章の「今日は飛べなかった」というのが、実はすごく好きなんです。
スプラッタなシーンが結構あるので苦手な方はぎょっとすると思うので注意が必要ですが、やはりとても綺麗な映像なのでおすすめしたい。血が無理でも、奈須きのこ節が大丈夫そうなら小説をお勧めします。
次の話も早く見よう!
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ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)
眠れない夜を生きる少女たちの失花園
 誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。

 誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。
 壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは——。(裏表紙より)

最初から最後まで、気持ち悪くて心地いい、毒のあるようで優しい、あのときの私たちの話、でした。いつも、どこかにいる、少女たち。
お人好しで優しく、誰をも責めることができないエカ。自分をかわいらしく飾って、誰をも好きにならないマル。男っぽい容姿をして女としての自分を認められない部分を持つオズ。世界を呪って自分を呪うシバ。私の中での彼女たちはそういう印象でした。本当に、日本のどの高校にも、絶対何人か彼女たちがいると思う。
四人が四人とも、言動が! リアルで! こわい! 遊んでいるようなふざけているような、でも結構本気の言葉。言い回し。世界を皮肉っていて、でも離れていけない自分を知っていて、もがいてる感じ。もう、本当にきもちわるい!(褒め言葉)でも好き……!
海馬が耳から駆けてゆく〈5〉 (新書館ウィングス文庫)
「四十になったら、振り袖を着ましょうとも!」
友人・月夜野亮のその一言を、著者は忘れはしなかった……。
周囲も総ざらいに巻き込んで、阿鼻叫喚の宴の準備。
果たしてどうなりますか——!?

ニャン太との、切ない最後の日々を綴った「文庫版後書き」も収録!!
日本を抱腹させた爆笑エッセイ、とりあえずの最終巻!!(裏表紙より)

これを読むとちょっと間を置いて「……大丈夫か」と真顔で聞いてしまいたくなる。非日常に思えるけど日常なんだよな……。
親戚の小学生の女の子になんとも言えない気持ちになった。おかしいんだけど、恥ずかしいよな世界が狭いって!(自分を思い出して悶える)
この巻で一番すごかったのは、やはり月夜野さんの誕生日パーティだ。初出は03年からの「Wings」なのでもうすぐしたら十年ですが! 本当にウェディングドレスを着るんでしょうか!
ニャン太との別れは悲しかった。でも文庫で海馬をずっと読んできたから、最後を知れてよかったという気もする。
シャイターンの花嫁 偽りの巫女姫と影の王子 (一迅社文庫 アイリス く 1-2)
敬愛する巫女姫を殺され、一族を滅ぼされて4年。復讐を誓う侍女アイシャは、水の精霊ナーギの助けで剣を鍛え、魔法の指輪で絶世の美姫に変化する術を得た。時は満ち、仇と思しきザハルカド族の王子マハールの元に姫として嫁いだアイシャ。ところが、歴戦の軍人カファスにも同時に戦士として仕えることになってしまう。陰謀と愛憎渦巻く砂漠の王国・カダルで、ひとり二役を演じる彼女が辿りついた驚くべき真実とは——。(裏表紙より)

なにかときめくものが読みたい! と選んだ本。アラビアンな精霊と魔法がある世界、復讐に燃える少女と精霊、仇らしき王子と軍人の物語。
と、ときめいたー……! 途中で食事を挟んだので一旦置いたのですが、これは、一気に読むとときめきすぎて多分死んでたと思う。けっこう真面目に言ってる。
主は立派だけど自分はダメだと感じているアイシャが、最愛の姫カミリアを殺されるところから始まって、彼女が並の男を寄せ付けぬ肝の据わった女の子になっているという設定からしてもうときめきというか! かと思うとそんな彼女の魂を美味しいからという理由でくっついてくるようになったナーギとの関係が非常に美味しいよ! 食事シーンえろい! すき!(ごろごろ) もふもふしたい! 一緒に寝たい! きっと澄んだ水のにおいがするんだろうなー。
カファスが無邪気で大変かわいいです。あれを無邪気と言っていいのか分かりませんが、でも純粋に「あーアイシャのこと好きなんだなー」というのが伝わってにこにこ、にやにやしてしまった。追いかけっことかどうしようかと! でもそんな言動もあるのにすごくデキる人、というところが最大の萌えポイントです。
カミリアとアイシャ、カファスとマハールの対比が面白くて、だから二人はお互いの望むことが分かるのかなと思ったりしました。多分二人の立場が逆でも、アイシャは彼と同じことをすると思うな。
後半ばたばたっとたたんだところにぎょぎょっとしながら読み進め、満足して本を閉じました。あーやばい。ときめきすぎて本当にやばい。本をぱらっとめくってまたじたばたしてしまう。終わり方も少女小説でたいへん、たいへん満足しました。オススメです!
廃王国の六使徒 (f‐Clan文庫)
世界中の呪いが集まる街で生まれ育ちながら「無能」なアレシュは、絶世の美貌と父の遺産である魔香水を駆使して、美と恋を謳歌していた。だが、呪われた街を浄化しようと、神の寵愛深い司教が乗り込んでくる。一癖も二癖もある知人——自称兄貴分な下僕、愛玩中毒な魔女、葬儀屋の首領、魔界の住人であるメイドの少女——と共に、アレシュは街を守る「深淵の使徒」を結成し……。(裏表紙より)

面白かった! ああもう台詞回しが好きすぎる!
世界中の呪いが集まり魔界の住人が存在したりもする異端の街での物語。悪は美、悪は華麗、というようなお話で、人が傷ついたり死んだりもするのですがそれがまた香水のようにうっとりと香る感じで、とてもゴスゴスなお話でした。お話の中に黒い色が含まれていて、それがきらきらと光って見える。
百塔街の世界は、アレシュにとてもふさわしい世界なように思います。私たちの世界での、子どもたちが駆け回る路地の、ちょっと覗いた暗がりに広がる、闇に包まれた不気味で不吉で、でも心躍る世界。実際はそれは大人たちに秘密の匂いなんでしょうが、百塔街はそれがぎゅっと詰まっていて、楽しい悪趣味と美の世界だな。
その世界で、栗原さんの描く「愛」があるわけで! アレシュが気付くところは、やっぱりいいな! 愛というか仲間というか、そういうものの存在があるということは生きていくのが楽しいと思うので、「深淵の使徒」がアレシュたちにとって楽しみみたいなものになるといいな。
全体的にダメ人間ばっかりでそれがまた愛おしいです。カルラさん好き! ルドヴィークさん好き! 綺麗なおねえさんとかっこいいおじさまが大好物です。美少年アレシュと愛すべきおばかミラン、可能性を秘める幼女ハナも大変おいしいのですが、やっぱりおねえさんとおじさまが好きだー!! クレメンテも好き! すごく意外な話が始まったのでびっくりしたのですが、しかし……最後には切なくて、じわりとする話でした。
面白かった!
私の大好きな探偵―仁木兄妹の事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル)
のっぽでマイペースな植物学者の兄・雄太郎と、ぽっちゃりで好奇心旺盛な妹・悦子。推理マニアのふたりが行くところ、事件あり。どこかほのぼのとした雰囲気の漂う昭和を舞台に、知人宅で、近所で、旅先で、凸凹コンビの名推理が冴えわたる!
「日本のクリスティ」と呼ばれた著者の代表作「仁木兄妹」シリーズの中から、書籍初収録作を含む五編を厳選し、新たな装いで文庫化。〈解説・戸川安宣〉(裏表紙より)

面白かった! 途中まで最近書かれた本だと思っていたんですが(すみません不勉強で……)、一番古いもので1958年の作品なんですね! 知ってびっくりしました。古くささなんて全然なくて、すごく楽しかった。兄妹が主人公の短編ミステリーで、きちんと事件、謎解き、解決の過程があって気持ちよかった。すごく好き!
少年少女時代のお話と、一編だけ大人になった悦子の話があるのですが、その一編だけの大人の話が、どきどき、ひやひや、ほろりとするお話でした。どの作品にも欲深い人間がいるわけなのですが、色事とお金に関することは、やはり人間の一番強い欲なのだなあと感じたりもしました。
東京ゴッドファーザーズ [DVD]
クリスマスの夜、ホームレスの三人組(ホームレス、おかま、家出少女)は捨てられた赤ん坊を拾う。赤ん坊を元の家族に送り届けるため、三人は走り回るのだが。ある冬の奇跡の物語。
もう楽しすぎて! ホームレスの問題から目をそらしていないところももちろん、その三人の行動を物語にしているところがやっぱりすごいなあと思いました。緩急がすごかった。なんとなくだれてきたところに「わあああ!?」というシーンが挟まってすごくどきどきした。偶然が偶然を呼び、ドミノのように重なっていくところが気持ちいい。三人がそれぞれの問題の解決の方法を見いだしていくところは感動的でした。
三人組の中で、家出少女のミユキが、本当にリアルでね! 家出する前は小太りなんですがこの容姿といい言動といい、甘ったれ娘そのもので、家出した後の彼女の荒んだ様子から、物語終盤の屋上へ走っていくシーンに感動でした。見ればきっとどういう意味か分かってもらえると思うんだよあれ! 本当にね、身軽になっていくところがね!
黄金の最終章 アナトゥール星伝(20) (講談社X文庫 ティーンズハート)
 15年(!!)という長いあいだ、応援していただいた『アナトゥール星伝』シリーズも、ついに完結!!
 すべての物語のはじまりともいえる、シュラ王子のパパとママのエピソード。ユナちゃん&王子、アレス&アイシャちゃんのその後など、番外編3本を収録。
 マンガ編と、全20巻のカバーイラストコレクションなど、盛りだくさんのグランドフィナーレスペシャルBOOKです!! ————折原より、愛をこめて♡(裏表紙より)

本当にシリーズ最後の巻。完結です。感慨深いです、本当に。このお話を読み始めたことで、少女小説やライトノベルを読むようになったものだから、本当にじわっときてしまう。この刊行で、このティーンズハートが終わるというのもなあ。はー。(今はホワイトハートで出てますけれども)
登場人物のその後や次世代の予感を感じさせながら、あの世界は未来へ向かっていく。ユナは、アナトゥールが地球と同じ歴史を繰り返すのではないかと考えていますが、また別の、よりよい形で歩んでいけたらいいなと物語の世界の未来を祈りました。
完結おめでとうございました!
緑の守護神(ガーディアン)〈上〉―アナトゥール星伝〈18〉 (講談社X文庫―ティーンズハート)緑の守護神 下 アナトゥール星伝(19) (講談社X文庫 ティーンズハート)
 いつもと違う予感がする。もう二度と、この世界に帰ることはないかもしれない…と。
 そんな覚悟を胸に旅立ったあたしを待っていたのは、アナトゥール各地が天災に見舞われているという不吉な知らせだった。
 世界をのみこもうとしている、不気味な闇の正体とは? そして、アナトゥールを救う術は!?
 いよいよ、最後の冒険が始まります。(上巻裏表紙より)

アナトゥール星伝シリーズ本編最終章。このシリーズは私がライトノベルを読み始めた頃に一生懸命読んでいたもので、2005年の刊行なんですが2012年最初の読書として読むことができました。いや、本当に、最終章とは感慨深い……。
民族問題や奴隷問題なども扱っていることもあるシリーズで、中学生の頃ははまり込んで読んでいました。今読んでみると、一人称だったり文章が短かったりとあれだなあと思います。
前巻では、新大陸に到達したアレスたちが世界の果てに虚無を見る、というお話で、これはその解決に至るまでのお話。上巻は、その世界の滅亡を防ぐにはどうすればいいのかを探したり、異変に対応したりする話。下巻は滅亡を防ぐお話、でした。世界の危機なのにそんなにあっさりでいいのかと思いながらも、このシリーズに登場した人々が集ってくるのは、自分の感傷もあってこみ上げてくるものがありました。
だって、この本、十二歳とか十三歳の頃に読んでたんだぜ!? もう十年も経ったんだ……と思うと、色々嬉しいような切ないような気持ちになります。
この巻で異世界召喚ものとしておいしい! と思ったのは、異世界に友人と両親が召喚されてくることでした。ずっと以前に友人が召喚されたり、異世界の人間が現実世界に召喚されるなどおいしい話があったシリーズなんです、これ。
世界の異変を治め、世界はあるべき姿を取り戻し、未来へ向かっていく。次の番外編巻で完結だそうなので、読みます。
今年読了した本は541冊。漫画337冊。小説126冊。エッセイ21冊。その他57冊。内訳はこんな感じです。
目標にしていた500冊を読むことができました! やたー!!
ただそれが小説だけでないのがちょっと残念であります……。
最も多い読了月で73冊、少ないので32冊です。一ヶ月の平均を出すと45冊。
よく漫画本を借りたり家にあるものを再読したりしたので、かなり冊数が重なりました。友人にたくさん借りもしました。
今年私が読んで、好きだー!! と思った本をぺたぺた貼ります。進旧問わずです。

『レッド・アドミラル』シリーズ(栗原ちひろ)
レッド・アドミラル  宿命は絆を試す (角川ビーンズ文庫)
完結おめでとうございました!
遅れて読了した妹と「(いろんな意味で)おめでとう!!!!」と叫びながら床を転がった。
ロディアとランセに本当に会いにいきたくなりました。

『白竜の花嫁』(永野水貴)
白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)
まじ好みの世界観でした。巨大生物の戦闘もあって好き好き。
旦那の人にはどこに行けば会えますか?
2巻発売決定おめでとうございます。

『スカーレット・ウィザード』シリーズ(茅田砂胡)
スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
夫婦マジチート。でもそれがいい。

大高忍さんの作品。
『すもももももも』
すもももももも~地上最強のヨメ~(1) (ヤングガンガンコミックス)
『マギ』
マギ 1 (少年サンデーコミックス)
どちらも面白かった!
そういえばすももは、妹の誕生日にプレゼントしたんだったな……。

『メテオ・メトセラ』(尾崎かおり)
メテオ・メトセラ (11) (ウィングス・コミックス)
全巻+同人誌を読みました。いっぱい泣いた。

『円舞曲は白いドレスで』(さいとうちほ)
円舞曲(ワルツ)は白いドレスで (1) (小学館文庫)円舞曲(ワルツ)は白いドレスで (2) (小学館文庫)円舞曲(ワルツ)は白いドレスで (3) (小学館文庫)円舞曲(ワルツ)は白いドレスで (4) (小学館文庫)
大河少女漫画! 結末が好き。読むならぜひ文庫版で。

『ポーの一族』(萩尾望都)
ポーの一族 (1) (小学館文庫)ポーの一族 (2) (小学館文庫)ポーの一族 (3) (小学館文庫)
好き。

今年は、初めてBLに挑戦したり、ハーレクインに挑戦したり、あまり数は読めてませんが、色々新しいジャンルを読みました。来年はTLに挑戦したいです。
資料本になりそうな趣味の本も読むようになったので、もっともっと読んでいきたいと思っています。

それでは、本年もお世話になりました。
よいお年をお迎えください。
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Author:月子
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