読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

貿易商ランプリングの娘=美春は継母のエマにひどくいじめられ、みすぼらしい格好で屋根裏に住んでいる。そんな健気な美春が、舞踏会でガラスの靴をはいたら……。
アッと驚く展開。運命の恋のその後……。
女のコなら誰でも知ってる、憧れるシンデレラ・ストーリー。でも「香山版」はひと味もふた味も違う、青春サクセス物語なのだ。思わず涙のクライマックスが待っている!!(カバー折り返しより)
中学生くらいの時にこれを読んで、ここで終わりなのかと思っていたら、実は続きがあることを知って隣の市の図書館まで行って読んだ思い出がある。実はその頃からずっと欲しかった本なのだ。
ちなみにこの巻だけでは完結しません。
物語はシンデレラをなぞっているのだけれど、気になるのは継母エマと継姉の長女アネット。似通った思いを抱えた、よく似た母子。次女のキャロルはキャロルで、多分そんな家族を持ったのを眺めているからこういう性格になったんじゃないかなーと、続きを覚えていないので考えてみる。
みんながみんな、『遠い国』や夢の場所を望んでいるのが切ないなと思った。思うがゆえにその場所に囚われているというのか、変わることができない。そのもどかしさを読みながら感じた。
どこか同じ世界の遠い国に思えて、しかしどこか違う世界の話って、なんだかいいなあ。
PR

「悪霊よ、去れ!」
修験者を志す高校生・袴田幸太郎が力を込めて突き出した数珠は、しかし何の効果も生み出さなかった。「袴田さん、お上手ですね。凄い、凄いですよ」などと拍手とともに真面目に感心されたりして——袴田が転校先で出会った2人の少年は、それでもしっかりと、普通の人間ではないのだった。
母親の幽霊に育てられたという不思議な少年「伊佐」、万年不機嫌そうな雪女の息子「雪」。そんな彼らと一緒の道行きは、やっぱり怪異な事件のオンパレードで……。
1人と2匹(?)とその愉快な仲間達が織りなす、楽しくてハートフルな当世妖怪奇譚。(裏表紙より)
かわいい話だった。ボーイミーツボーイというのかな。妖怪の少年二人と人間の少年の、怪異な事件を追う話を三編収録。
派手な事件といえば、ちょっと気持ち悪い感じの怪奇な登場人物(幽霊とか妖怪とか)との戦いくらいで、あとはしんしんとお話が進む。
魅力的な登場人物ってこういうのなのかな、となんだか思うところあって考えてしまった。伊佐も雪も袴田も、ヒメも玄太郎も、みんなそれぞれ見えないところで動き回ってる気がする。全然何をしているのかは掴めないし、ご都合主義的に唐突に現れてぱっと解決してしまうんだけれど、現れると一気に文字の画面が華やかになるなあ、と。
明らかになっていないことがいくつもあるし、伏せられてもいるようなので、続きがとても気になる。

時は平安時代。高名だが傲慢な絵師の良秀は、貴族の大殿様に頼まれた地獄の絵が描けずに苦しんでいた。清冽な劫火に灼かれ、悶え苦しむ美しい女——。それを自分の眼で実際に見たいと良秀は望む。そこで大殿様は、残酷な方法を思いつき……。芸術のために全てを犠牲にするエゴイズムを凄絶に描いた表題作のほか、「羅生門」、「蜘蛛の糸」、「鼻」、「藪の中」など著者の代表作を収録。(裏表紙より)
芥川をこの年になって初めてしっかり読んだけれど、とても、すごーく良かった……。
人間の微妙な心理を精密に描きつつ、物語がどこか神々しい光や闇で満ちている感じ。私のツボは「地獄変」「奉教人の死」「舞踏会」「藪の中」。
「舞踏会」は鹿鳴館で社交界デビューする少女の話。「奉教人の死」は切支丹もの。
「地獄変」は裏表紙にあるあらすじの通りだけれど、圧巻。語り手は一体何者なんだろうというところから、「大殿様との関係はなかった」と繰り返される語り手の台詞が裏があるんじゃないかと怖かったり、畜生である猿と人間の良秀の対比と逆転した魂の清さとか、色々すごかった。
「藪の中」がまだいまいち呑み込めなくて、後で読み込むつもり。全員が己の信じたいもののために嘘を吐いているようにしか思えないんだ……。多襄丸は己が名のある盗賊で女に求められたから。女は誇り高いと思っている自分のために。男は死ななければならなかったことの正当化。うーん、どうだろう。根拠がないので本当に印象だけ書いてみたけど。
でも、すごくよかった。読みやすかったし、馴染んだ感じでするする読めた。
しかし、表紙……表紙がどうにかならんのだろうか……。私が持っているのは小畑氏の絵なんですが、普通の、学生が持っててもおかしくない表紙でも出そうよ……!

「これはきれいに飾り立てられた追放劇だ」数万人もの市民に見送られ、盛大な出帆式典により旅立ちの時をむかえた空飛ぶ島、イスラ。空の果てを見つけるため——その華やかな目的とは裏腹に、これは故郷に戻れる保証のない、あてのない旅。式典を横目に飛空機エル・アルコンを操縦するカルエルは、6年前の「風の革命」によりすべてを失った元皇子。彼の目線は、イスラ管区長となった「風の革命」の旗印、ニナ・ヴィエントに憎しみを持ってむけられていた……。
『とある飛空士への追憶』の世界を舞台に、恋と空戦の物語再び!!(裏表紙より)
主人公であるカルエルの背景がメインに語られます。なのでちょっと辛かったです。
色々あって大人しい性格になったのかと思いきや、かなり……難のある少年に育ってしまったね……と今後の展開がちょっぴり不安と期待でいっぱいです。
それだけに、普通の少年としてクレアと出会って、自転車に乗っているシーンはじんとしました。というか、自転車のシーンがとんでもなく綺麗でした。ロミオとジュリエットと銘打っているだけに、出会いはイコール一目惚れっぽくて……。
クレアの正体も明らかになっているので、次が気になります。

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが……。表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現われる、大切な人との絆を描いた 8編。解説・吉田伸子(裏表紙より)
いつもの空気を考えていたら、しんみりと大人の女性向けの話が多かったです。もうちょっとじっくり読みたいな! と思うくらい入り込んでました。
「マイ・フーリッシュ・アンクル」の少女と叔父の話は、ときめきでもありました。
「セイムタイム・ネクストイヤー」は、ほろりとしました。やっぱり、どうしてこう、ホテルマンさんとバーテンダーさんはいい味を出すんだろう! 素敵! 惚れる!
「バルタン最期の日」は、ザリガニ視点の話ということで、びっくりした。しかもなんかいい話だよ!? ちょっとハードボイルドなザリガニの話を読むとは思わなかっただけに、傍観者でありながら、バルタンの物語はしんみりしました。
面白かった!

ブラーナ帝国の皇女ユスティニアは、帝国の占領下にあるネプティス王国へ嫁ぐことになった。その道中で、ブラーナ支配に反発するネプティス人の反乱軍に誘拐されてしまう。反乱軍のリーダーは、前ネプティス王の息子ナティール。実はユスティニアは、つい先日まで帝都で薬師をしていた、にわか仕立ての皇女。もし人質の価値がないと知れたら……。沙漠を舞台に花開く、波乱のラブロマンス!(裏表紙より)
花嫁シリーズ第3巻。サハラ砂漠をイメージした世界を舞台に、反乱軍に攫われたにわか仕立ての皇女と、反乱軍のリーダーで王家に関わりのある青年とのロマンス、です。
薬師の少女ならではのシーンがあったり、二人きりの逃避行があったりと、王道なのですが、やっぱりこのシリーズ、女性がかなり強くて恐いです……。時代が時代でもあるせいか、男性も若干残虐な印象を受けました。
一番玉座から遠いように思える主人公でしたが、支え合う印象の強い二人でした。

「世界の果てにある食堂」を舞台にした物語を書きあぐねる吉田君は、奇妙な連作小説を予告して消息不明となった謎の作家=ジュールズ・バーンを知る。「物語」の入り口を探し求める吉田君がいつしか迷い込んでいたのは、バーンが企んだ連作の世界なのか——。ビートルズの”ホワイト・アルバム”を軸にしてシンクロする過去と現在。16+1の短篇のリンクが「物語」の不思議を奏でる。(裏表紙より)
ホワイトアルバムに記されているであろう数字を振った短編。物語はどこかしら繋がっている。
なんだか心地よい作品だなーと思います。ずーっと優しい音楽が聞こえているような。短編映画をいくつも見ている気がします。
短編それぞれは、どこか突拍子がなかったり(閑人たちが集まるカフェとか)、その設定はないだろう(レインコート博物館とか)と思うものがあったりするのだけれど、やっぱり、どれも心地いい。「キリントン先生」が好きです。ちょっと不思議なおじさんと子どもというのがたまらない。全部繋がるはずがない話なのに、繋がっている安心感というか、とても好きです。ふっと一編だけ読みたくなってしまって、するといつの間にか全部めくっているような。

高校時代、試験勉強に疲れて抜け出した夜の公園で、僕が出会った雪と戯れる不思議な少女——その後デザイナーとして活躍する僕だが、ふとしたことから帰郷することに。そしてまた雪の夜、まるで変わらない彼女と再会して……。白い雪に覆われた現代の寓話。
解説・北上次郎(裏表紙より)
話は、大人の男性が、周囲との些細な不和をきっかけに仕事で村八分にされてうまくいかなくなり、地元に戻って再生しようとする物語、でいいのかな。その再生に、ずっと15歳の不思議な少女が関わっている、ちょっと現代ファンタジー。
恋愛成分はないです。少女が出てくるけれど、よく分からないファンタジー的なことを延々喋ってます。言っていることはなんとなく分かる。なんとなく分かるけれど、もっとはっきり言ったらいいのになーとちょっと思いました。
そんな感じで、随分昔に読んだのだけれど、上記に書いたように全然印象が違ってびっくりしました。昔は、単純に綺麗だなーと思っていたのだけれど、今は語りがとても重たい印象で苦悩が分かる気がした。
何かひとつ、希望があるのなら、真っすぐに生きていこうと思えるんだなと思ったりした。逆に、何かひとつうまくいかないと全然動けなくなってしまう人の存在も、よく分かるようになった。時の流れに置き去りにされてしまうような、引きこもっている感覚が分かってしまうんだなあ、ちょっとだけ悲しいことに。

庶民的パン屋の看板娘、ミレーユ。双子の兄の予測不可能な行動のせいで、またも『身代わり伯爵』として登城することに!
そんな彼女に、隣国の女公爵(特技:呪詛返し)との結婚話が舞いこんだ。彼女いない歴16年なのに(ちなみに16歳)! というか、そもそも女なのに!!さらには再び陰謀の予感が…? かくして、『身代わり伯爵』の笑いと涙の冒険がはじまる!!
奇人変人美形筋肉増量中、超王道王宮ファンタジー第2弾。(裏表紙より)
いいですね、王道……(うっとり) 相も変わらず振り回されるミレーユだけれど、振り回されっぱなしじゃないところがいい! 例として、騎士団の面々に対しての下僕宣言。
ジークとリディエンヌがいい感じなのだけれど、この二人はちょっとずれてるのがおかしくてお気に入りです。この巻で女の子スキーとしては、シルフレイアともっと仲良く!! とか思ってました。登場人物が多くて、みんながどたばたすると気持ちよくて楽しいです。本全体に癒しのオーラが出てる気がする。
リヒャルトの裏に何か色々あるっぽくて(多分直球で王子様なんだろうなあ)と思いつつ、次買ってないのでお預けです。
![アイ・アム・レジェンド [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41FEFFu31OL._SL160_.jpg)