忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1903]  [1902]  [1901]  [1900]  [1892]  [1891]  [1898]  [1890]  [1889]  [1897]  [1888
はなとゆめ (単行本)
わたしの人生をあの方の「華」が目覚めさせてくれた——
わたし清少納言は28歳にして、帝の妃である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき……。(帯より)

清少納言による、中宮定子との日々を綴ったもの。一人称です。
けれど、清少納言はあくまで語り手であって、藤原一族の権力争いとはほぼ無縁。噂によって定子のもとを辞することもありますが、そのことでひどく思い悩んだりということはなく。あったとしてもひどくあっさりと語られていく印象でした。登場人物に寄り添って臨場感を味わうという話ではなくって、あくまで「こういうことがあったのよ」というのを聞かせてもらっている感じ。血なまぐさい出来事もなく、人の心の機微やすれ違いにはっとする話ではないかなあと。研ぎ澄まされたSFもいいですが、柔らかい文体があたたかい話でした。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]