読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
タロットカードが導く真実、あばかれる過去――。三年前に起こった王子殺害事件。高名な占い師だったレティシアの娘ティアリスは、その犯人探しを頼まれた。依頼主は王立憲兵隊付属特別室の室長、クランツ。妙にティアリスを気に入ったらしい彼と、その部下であるルディアスとともに、容疑者をひとりずつ当たっていく日々。だが、疑うべき人物は最も近いところにいて……!? 誰が犯人でもおかしくない、この殺人事件の意外な真相とは――!?(Amazonより)
占い師が名物、ともされる国で、占い師の能力をほとんど持たないティアリスは、三年前に起こった王子の死の真相を調べるように命じられる。
という導入から、どうしてこうも血なまぐさい話になるのか(褒めています)。民族的な話から、王侯貴族の恋愛事情から、こうなったら嫌だなという要素を抽出する小野上先生さすがだな……と『少女文学』を読んでからすごく感じるようになりました。
占い師ですがティアリスは地道に聞き込みをしたり、人と話しているときの仕草などで相手の心理をつかもうとしたりと、探偵の真似事をするんですが、結局どこに落ち着くのかわからなくてだいぶとはらはらしました。ティアリス自身の秘密はこうなんだろうと思った通りだったんですが、レティシアのことや、レティシアとオルテンシアの関係は予想外だった……さすがだぜ……。
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