読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
太平洋の赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。そこには教会があり、神父とわずかな島民が暮らし、訪れるどんな二人も祝福され、結婚式を挙げることができる。同性愛、近親愛、不倫愛、そこではあらゆる愛が許される――二人が、本当に愛し合っている限り。 その島を訪れる、父親と娘。それから姉と弟。ある者は愛の存在証明のために。またある者は不在証明のために。様々なものを見失って渇いた者たちの、いのちと時間がその場所で交錯する。(Amazonより)
視点が入れ替わるので、何もないわけがないと思って読んでいたんですが、まんまと騙された。なるほど、違和感の正体はそれかー。
異界めいた島で迷う男女。禁忌を犯しているというのに背徳感どころか、読んでいて非常に悲しくて。こんなところまでやってくるまでに、心身ともにぼろぼろにされている感じがあるからなのかな。見ていて痛々しくて、助けてあげてほしいという思いが強くて。
最後のシーンは、強くたくましくて、美しかった。
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