読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
赤子のときの予言により、後宮入りを期待されて育った翠蝶。ところが皇帝ではなく皇弟・氷希と結婚させられてしまう。彼は右目に傷痕があり、夜をともにした女性にもうつるといわれている。だが結婚して半年、氷希が翠蝶の臥室を訪れることはいまだなくて……!? 翠蝶の、とある秘密を知られてしまったことから氷希との距離が縮まっていくのだが——。すれ違う想いが絡まりあう中華後宮恋物語。
恋は綾模様……謎を織りなす中華後宮ミステリー!(裏表紙より)
両片思い美味しい。後宮に入って寵愛を受けるのが女性の幸福だという価値観という基盤があって、それでも恋をしているという部分の匂わせがちょうどいい塩梅だなあ。あんまり厳密すぎると息苦しくて、悲しくなってしまうからさ……。
翠蝶の女性らしさと意地っ張りなところがとても可愛らしい。そつがなさすぎるのはちょっと心配にも感じるんですが、そのあたりは氷希のフォローが絶妙で、いい夫婦だなあ。すれ違いも含めてときめきました。
謎解き部分も独特で、翠蝶の特技が発揮されていて楽しかった。
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