読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
北宇治高校吹奏楽部三年、フルートの傘木希美とオーボエの鎧塚みぞれは、中学時代からの友人同士。希美がいるだけでいいと思っていたみぞれは、最後のコンクールと進路決定を控え、やってくる別れに恐れを覚えていた。コンクールの自由曲「リズと青い鳥」にあるフルートとオーボエの掛け合いがあるけれど、二人の心はすれ違っていて……。
多くを語らない作品。アニメの美しさ、十代の少女の繊細さを存分に描き出した、本当に綺麗な作品。
「響け! ユーフォニアム」と同じ舞台で、進級後。本編当時から希美とみぞれの関係にはいいようのないもだもだ感を感じていたんですが、クローズアップされると、なるほどなあと腑に落ちました。
初夏らしい色彩の画面や、女の子たちの仕草、学校生活のありふれたワンシーンと、ちりばめられている青春の光景にきゅんきゅんします。そして何より、吹奏楽部。「リズと青い鳥」を演奏する終盤のシーン、オーボエがめちゃくちゃ美しくて感動しました。その分、フルートの多少の未熟さも……。
とても素敵な作品でした。
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