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プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)
ニューヨークに暮らす20代の私は、ある朝、突然FBIに逮捕された! 麻薬密売組織に協力したという、身に覚えのない容疑だった。無実の訴えもむなしく、絶望と不安を抱えて、連邦刑務所への入所日を迎えた私。だが、米刑務所の意外なシステムの下、次第に様々な人種の囚人仲間と友情を育みはじめて――。日本人の女の子が実際に経験した、過酷ながらもポジティブなプリズン・デイズ。(裏表紙より)

ロシアン・マフィアの恋人が麻薬密売容疑で逮捕され、クレジットカードを貸したなどの共犯で逮捕された有村さん。アメリカの連邦刑務所に二年間入っていた、その時の出来事を書いたもの。
刑務所の中がどうなっているのか、それも外国のことってまったくわからないので興味深く読みました。そんなに適当でいいのかっていうことと、人主の坩堝のさらに坩堝という感じの服役者たちがすごいと思いました……。
麻薬関係で取り締まられて捕まった女性たちが多いので、黒色人種の人やヒスパニック系がほとんど。威丈高に振る舞う人もいれば、親切に色々教えてくれたり、こっちが教えてあげたりということもある。男性がいないので男性役をする女性がいて、擬似的なレズビアンカップルになる人もいれば、手術をしたので女性であるとして収監されている元男性もいる。刑務所内での仕事のこと、日々の生活のことが書かれています。
罪を犯した人がその後それを一生背負うべきなのかどうかという点で見ると、多分この本に書かれている思いっていうのは甘いと切り捨てられるものだと思うんですが(殺人や強盗を犯した女性たちがいるので)、でも罪を犯したばかりがその人ではないんですよね。そんな風に考えさせられてしまった。
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Author:月子
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