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「新たな契約を結ぼうか?」
魔の潜む都ロゼッタ。幼い頃の記憶がない少女リゼルは、化物に襲われていたところを炎の魔法を操る青年伯爵アーベルトに救われる。悪魔に力を与える妙薬《エフェメラ》である彼女を守るかわりに、アーベルトは彼が追っている事件の捜査協力を要求。その上、メイドとして伯爵家で働くことを命じてきて…!?
永き時に飽きた悪魔伯爵との出会いが少女の運命を変える。霧煙る都のラブファンタジー。(裏表紙より)
どこかロンドンを思わせる、血なまぐさい事件と貧民窟を抱える魔都ロゼッタ。幼い頃から負っている醜い顔の火傷と悪魔の所有印のせいで、花を売ろうとするも自身を養うことさえままならない少女リゼル。そんな彼女が、人間に擬装して人の社会を生きているアーベルトと出会い、悪魔がらみの事件を解決する物語。
軽くですがちょっと謎解き風味のにおいがあったり(誰が怪しいのかは一発で分かるんですが)するのは、この世界観のせいでしょうか。悪魔?らしい伯爵と警官と聖職者と、下町と霧と殺人事件。主人公がメイドに扮したり囮を担ったりするところがとても! いいです!
意外に優しいアーベルトで私がおおっ! と感動したのは、「あんたも悪魔のくせに!」と言ったリゼルに激高したり嫌味を言ったりせず、黙って抱え込んでくれた、あそこですよ! こいついい男だ……! と感動しました。
《エフェメラ》らしい設定はあんまり出てこなかったのがあれだったんですが、最後の啖呵でヒロイン激かわと思ったので、満足しました。この話結構好きだ。
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