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白馬の王子 (ハヤカワ文庫 FT 48)
王子は白馬を駆って荒野を走りつづけていた。自分の正体も、これから何をすればよいのかもわからずに。謎を解く鍵は、骨の城に隠されているらしい。城を守る竜を倒せば“世の秘密”が神瑛されるのだ。だが、魔女や巨人や妖怪変化が徘徊するこの異世界では、骨の城の竜退治など大いなる試練のほんの端緒でしかなかった……女流ファンタジストのキシュがユーモラスに語る、優柔不断でドジな王子のドン・キホーテ的探索の物語(裏表紙より)

ロマンチックファンタジーかと思っていたら、自分が誰で何をすればいいのか分からない、やりたくないのに勝手に旅が進んでしまう……という他称王子のファンタジーでした。表紙が中山星香さんだから手に取ったのですが、これ、中山さんが描くコメディファンタジーみたいな話だなあと思った。
怖いから行きたくないのに何故か行くことになっていたり、戦う剣が斬れないので文句を言うと「剣って投げるものでしょ?」みたいなこっちがおかしいことを言われたり、城が倒壊したり、月が四角かったりハート形だったり。物珍しくて面白かった。
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