読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
イングランド・ハンプシャーで、牧師の父を持つ貧しい家の娘ジェイン。高等な教育を受けた彼女は、小説を書いて朗読することを趣味としていた。やがてそれで食べていきたいと思いながら、しかしその時代、女の幸福とはお金持ちの家柄のいい相手との結婚だった。裕福なレディ・グリシャムの甥ウィズリーに求婚されながら、ジェインは都会からやってきた鼻持ちならないトム・ルフロイに惹かれて恋をする。裕福で愛のない結婚か、貧しい未来が待っていても愛ある結婚をするか。ジェインが選んだのは……。
「高慢と偏見」を原作も映画二本も見ていたし、主演がアン・ハサウェイだし、この時代らへんの映画見るの好きだしということで何の事前情報もなく見ることにした一本。すっごく好みで面白かったです。服飾とか調度品とか文化がね! ときめくよね! こうして見ていると「高慢と偏見」のエリザベスは、まるきりジェイン・オースティンに重なっているのだなあと思わずにいられませんでした。まあ、この作品も結構フィクションだと思うんですけれども……。
頭のいい女性の言動や、周りの無理解というか風潮、けれどそこにある家族の愛だとかは、「高慢と偏見」の中にあったものだなあと思いました。恋に落ちていくきらめきも、頭のいい女性だからこそ溺れきれなかったことも、悲しく切ないながらもジェインという人の芯が感じられてかっこよかった。愛がいつか蝕まれて崩壊する、というのは、素晴らしい台詞だった。
静かな気持ちで、年月を経たジェインを見ましたが、でも最後にあれは! トム、あれは! 反則だろう! 噴いたわ! でもよかった。ちゃんと愛はあったんだな。
好みの映画でした。面白かった。
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