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流しのしたの骨 (新潮文庫)
いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりと持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。(裏表紙より)

不思議な印象の物語でした。家族六人に流れる時間はみんな同じだと感じているのに、何故か、どこか、血の繋がりが感じられないという、変な印象を持ちました。あまりにも、個々が独特すぎるからかな。まったりのんびり、独自のペースで歩むこと子の視点だからか、本の中の世界がふわんとした時間の流れを感じさせて、ずっと同じ調子でページをめくりました。
事件が起こっているはずなのに、事件の印象がない。みんな独特なのに、六人揃うと「平らか」。そんな物語でした。
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