読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
魔法に支配されている世界〈夢の平原〉に暮らすカタリアは、自分を現実世界に連れ出してくれる花婿を待っていた。カタリア以外の乙女たちはみな、外の世界から迷い込んできた青年と結婚して出ていった。カタリアは最後のひとりになってしまったのだ。
甘い結婚を夢見るカタリア。しかし、現れたのは、予想外の男……。「自分の幸せは自分で手に入れる!」と決意したカタリアの、体当たりの恋は叶うのか!?(裏表紙より)
常春の国を思わせる魔法の世界の暮らす乙女の恋の物語。メルヘンチックで乙女チックで、とてもかわいらしい話で、最後は泣かせやがるぜ……! という感じの優しい恋のお話でした。石和さん大好きだ。
「自分の幸せは自分で手に入れる!」という言葉から私は結構お転婆で激しい性格を想像してしまったんですが、そうではなくて、心優しく一生懸命で、ちょっと世間知らずの女の子がとてもがんばってくれるのです。心がずたずたに傷ついて、自分を汚いものを思ってしまっている青年・エルダーと、このカタリアの思いの過程があたたかくていいなあ。
魔法という奇跡がつないでくれたものがもう泣けて仕方がない。魔法の世界に愛された二人だから手に入れられるハッピーエンドでした。
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