読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
2年に進級した英太と東雲。東雲との関係が公になったことで心なしか賑やかな学校生活になってきた英太とは対照的に、東雲は初めてのスランプに陥っていた。そんな折、演劇部の女子喜多川が、「学園祭の舞台の脚本を東雲さんにお願いしたい」と英太に頼み込んでくる。その頼みを気分転換も兼ねて引き受けることにする東雲だが、思うように筆の進まない東雲と、奔放な喜多川に振り回される英太は少しずつすれ違っていき……。もどかしく苦い、第2章。(裏表紙より)
もの静かでおとなしい、少し変わった高校生作家である東雲侑子と付き合いはじめた英太。始まりが少し変わっていただけに、英太は東雲に対する気持ちに不安を感じる。そこへ、英太のことが好きだという喜多川の存在が。
もだもだな高校生の青春恋愛もの。王道な展開ながらもとても優しい筆致の物語で、読んでいてすっごく心地いいなあ。ラノベ定番という感じの女子の存在が最近受け入れられなくなってきた自分が、とってもけがれた大人な気がする……。ので、英太も東雲さんももうちょいがんばれ。
でもこの、みんな少しずつ不器用な感じが本当にいいなあ! 英太は鈍感だし、東雲さんは創作で表現する方が得意だし、喜多川さんは美人なのにいろいろ恵まれないし。そこがいとおしい。
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