読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ルウがのんびりと言い出した。
「ちょっとね、転校してみようと思うんだ」
だが、この人の唐突な言動には慣れているリィは慌てることなく問い返した。
「『転校する』ならわかるけど『転校してみる』って何なんだ?」
すると黒い天使はにんまりと微笑した。
「制服が可愛いんだよね。その女子校」
「はあ?」
「ちょっと着てみたいんだよねえ」
大学二年生の男子が言ったら、即座に変態のレッテルを貼られてしまうところだが、この人なら本当に似合うだろうとシェラは思った。
ルウは、心臓を貫かれ肉体を原子段階まで分解され完全に消滅させられた。なのに、ようやく動き出した行き先が『女子校』なのか!? これが、新たな事件の募開けなのか?(裏表紙より)
『オンタロスの剣』からの続きの話。ルウを利用しようとした四人の老人たちの件が一段落したけれど、ルウは動き出した。一見つながりのない事件がつながって……という、ルウによるおしおきの巻。身体を着替えられるルウと、本業の人シェラの本領発揮ということで、女子校(リィは男子校)に潜入。シェラがプロだと自負するのに、おいおいと思いながらも笑ってしまった。得意分野だと強いんだよなー。
ちょっと悪趣味な話があったりもしましたが、この巻、学校潜入がとても楽しかったです。
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