読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
あり得ねえ! と、心の中で絶叫した。眼の前にものすごい勢いで岩肌が迫る。ぶつかる! と咄嗟に固く眼を閉じたが、機は必要最小限の動きで軽やかに身をひねり、女は再び舌打ちしていた。
「今のもそうだ。岩の表面を撫でるように飛べばもっと詰められるのに」
岩の表面を『何』で『どう』撫でるのか。それを聞く勇気は今のガストーネにはなかった。
「事情があって、どうしても峡谷競走で勝たないといけないんだ。ただし、賞金は全部そっちに渡す」
「……金が欲しいわけじゃないのか?」
「ああ。わたしには必要ない」
「じゃあ、何でだ?」
「生き別れになった相棒を捜している」
『生き別れの相棒』(注:生物ではない)の消息を求め、ジャスミンは命知らずどもが集う峡谷競走に出場するが…!?(裏表紙より)
ジャスミン巻。今回は金銀黒天使の出番なし。夫婦! 夫婦! な私にはとってもサービスな巻でした。
愛機クインビーをとある事故で奪われてしまったジャスミンは、愛機を取り戻すため、惑星ブラケリマの峡谷競争(キャニオンレース)に選手登録する。『空飛ぶ棺桶』に乗っていたジャスミンは、圧倒的な強さで頂点まで上り詰めていく。しかしジャスミンやっぱりチートだなあ。安定の強さで何より。
怪獣夫婦らぶなので、夫婦が仲良くてすっごく楽しかった。できればもうちょっと仲良しなところを見たいよ!
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