読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
宗田真響の視点で描く、「最終巻」その後の物語。
冬休み明け、泉水子と深行の関係が強まったことを知った真響は「チーム姫神」として不安を抱く。折しも大がかりなスケート教室が開催されるが、そこに現れたのは真響の従兄弟克巳だった。彼は、自分こそ真響に最もふさわしい相手だと宣言、彼女に手を差し伸べるのだが……!?(他短編三本収録)
本編中の深行の心情を描く、中三の初夏、中三の秋、高一の秋の三つの短編。そして本編その後に当たるエピソードを真響の視点で描く表題作。
表題作は真響→泉水子のちょっとした百合というか……「守ってあげなくちゃ」と思いながら「どこまで進んでるのか聞きたいけど聞けない」っていう脇役だけれど重要な位置にいる友人のもだもだ感を楽しく読みました。泉水子は別の視点から見ると、ちょっと不思議で神秘的な女の子だというのもわかって面白かった。
三つの短編を読んだあとだと、深行が「氷の靴 ガラスの靴」でどんな風に思っているのか、泉水子と一緒にいるとどんな風に感じているのかが想像できてにやにやしました。
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