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RDG6 レッドデータガール    星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)
泉水子は〈戦国学園祭〉で能力を顕現させた。影の生徒会長・村上穂高は、世界遺産候補となる学園トップを泉水子と判定するが、陰陽師を代表する高柳は、異議をとなえる。そして、IUCN(国際自然保護連合)は、人間を救済する人間の世界遺産を見つけだすため、泉水子に働きかけ始めた!?

泉水子と深行は、だれも思いつかない道のりへ踏みだす。姫神による人類滅亡の未来を救うことはできるのか——。ついにRDGシリーズ、完結。(カバー折り返しより)

アニメのクライマックスだった五巻の印象を引きずっていたので、エピローグ的な話かと思いきや、高柳との決着があったり、その他にも事件があったりと、完結巻らしい(でもこのシリーズらしい)山場と終わりがある六巻でした。
泉水子が学園に居場所を見出し始めたことから、流れが変わっている予感があって、彼女の出した答えがなんともらしく、それでいて一気に集結する感覚がすごかった! というのは、機会があったので荻原さんの特集をやっていた雑誌の「ユリイカ」を読んだので、「どう結末をつけるのかと思ったら、泉水子に集結していったのがすごくて」という佐藤多佳子さん上橋菜穂子さんとの対談を読んですごく気になっていたのでした。本当に、その答えは意表をつかれた。そういう考え方もできるんだ、と驚きもしたけれど、この話の、姫神と世界とはどういうものなのかを考えると、すごく納得がいってしみじみすごいと思った。
深行との関係は、そのシーンで彼が呆然とする気持ちが本当によく分かって、大変なのに噴き出してしまった。殺し文句だよなあ。気持ちがわからないのは相手も同じ、というのをすごくよく現したシーンだ。言われてもいないのにそうと行動できない、現代っ子な深行が、ラストシーンで行動に出たのでぎゃーと叫びました。二人で未来を決めていく、というごくありふれたささやかに思える幸せが、またいい。
というわけで、このシリーズの読書もこれでおしまい。最後にアニメ主題歌「スモルワールドロップ」を聴いて、きゅーんとしました。面白かった!
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