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海賊とウェディング・ベル―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
画面に現れたのは共和宇宙でも五指に入る大手保険会社キャピタル・ジェネシスの役員、ビル・ロギンスである。
「マクスウェル船長。——実はガリアナ星系へ跳んでもらいたいのです」
ダンの表情が少し変化した。
ガリアナ星系は年間数十万隻が通行する航路だが、海賊が跳梁跋扈することで有名な宙域でもある。
「海賊被害を減らす切り札となるかもしれないものを、なるべく速く届けていただきたいのです」
断ろうにも既に断れない雰囲気だ。
「おばさん、えらい人はどこ?」
ジャスミンはそれが自分に対する問いかけとは思わなかった。幼い少女の声だったからだ。
——ダンへの緊急依頼とジャスミンに声をかけた少女。この二点が重なる時、とても恐ろしい事件が……(裏表紙より)

この時代にはすでに旧式となっている《門》を用いた航海が行われているガリアナ星系。《門》を使う海賊が横行し、人質を取って身代金を要求するのだが、人質三人が帰ってこない。ジャスミンは偶然出会った少女とその家族に事情を聞き、ケリーとともに自ら救出に乗り出すが……という怪獣夫妻の話。
相変わらずジャスミン最強。なのになんだかんだ言いながら、ジャスミンもケリーも夫婦として相手のことを愛しているっていうのがにやにやです! しれっとのろけるから、ちょ、ちょっと詳しく! ってなりながらもそれが怪獣夫妻のいいところですね。
面白かった。
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