読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。
遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト! なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか?(Amazonより)
小説家という神様を抱いていた被虐待者の少女は、その神様本人に助けられ、彼とともに半ば一緒に暮らすようになる。小学生から中学生、そして高校生。けれど彼の破滅を認められなかった彼女は彼の罪の共犯者となる。
まあ途中でわかりますよね、誰が誰を殺すかなんて。神様は人に殺されるものなんですから。梓の罪は、本当はただの人でしかなかった遥川を神様に仕立てたことと、自分が彼の神様めいた聖域であったことに気付かなかったことだ。
終盤の展開が、予想できたのにうわー! と叫びたくなってしまうもので、神様を殺せる人間なんだから同じ人にはそんなことたやすいっていうのも、まだ心に神様の声がしているラストも、がんがん胸を殴ってきてすごかった。
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