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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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少女まんが ゆめ王国―ファンタジーとロマンの世界を訪ねて (Moe books)
1997年のMOE特別編集のムック。
カラーイラストが掲載されていたり、インタビューがあったりとかなり豪華! インタビューは、一条ゆかり、萩尾望都、成田美名子、樹なつみ、清水玲子、由貴香織里、坂田靖子、羅川真里茂、山田南平。ちょっと古い物だけどすごく豪華。
短かったけれど、『ぼくの地球をまもって』に荻原規子、清水玲子に氷室冴子、川原泉に酒見賢一が文章を寄せているのがすごい!
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「ポーの一族」の秘密
『ポーの一族』の謎を解明する一冊。新書サイズで普通くらいの厚みがあるのに、筆者がいないというのは変な感じだ。
キャラクターの性格分析があったのが面白いなあ。なかなか女性キャラクターに対する目がシビアじゃないか、と思う。
作品について、一見矛盾がなさそうで結構ある、というようなことを指摘しまくっていたので、この名前のない書き手さんは本当は『ポーの一族』が嫌いなんじゃないのか、と疑っています……。
ちょっと首を傾げてしまったのは、バンパネラって霧に変じられるんだっけ、ということだ。『ふしぎの国の『ポーの一族』』でも書いてあったような気がするところで、そうだっけと首をひねったのです。本物のヴァンパイアはそうでも、彼らが霧に変じたシーンなんてなかったと思うんですが……後で確認しておこう。
しかし書いてあることは自分の中の疑問点を明らかにして払拭してくれる感じだったり、もう一度考えさせてくれたりする内容で、面白い読み物でした。
文化系女子のための少女漫画案内
現在活躍中の少女漫画家、文筆家、イラストレーターなど、女性が選ぶ少女マンガの案内。
一人につき五冊、紹介があります。重なっている作品も結構ありました。大島弓子やくらもちふさこ、いくえみ綾がよく重なっていたかな。紹介は、内容にはあまり触れておらず、案内といった軽さ。ちょっと物足りない。巻末に、この本で作品を紹介している人たちが答えたアンケートがあります。
装丁家109人の仕事―Book design 2000 (玄光社MOOK―Workbook on books)
平成11年の刊行なのでちょっと古い印象の一冊。装丁家とイラストレーター109人の手がけた様々な本の表紙がばっと一ページに出ていてとても見やすい。その見せ方もデザインしている人もいて、楽しい。
本の種類としては、辞書や解説書、ノンフィクションなどが多い印象。もし見られるなら一般書籍のデザインもたくさん見てみたかったんだけれど。
最後に一冊について数人の小文がある。
現代漫画博物館
1945年から2005年の漫画を紹介。カラーでいくつか雑誌の表紙があり、漫画紹介は一ページを抜粋して物語の紹介を添えてあります。赤本と呼ばれる漫画の始まりから、2005年時点までの連載中の漫画もあり。漫画を幅広く探すという意味では、とても便利な本でした。読みたいものがたくさん出来た。知っている漫画の紹介があると、それをどう紹介しているか、評価されているかを知ることができて面白いです。
少年漫画、少女漫画というくくりが、最近はなくなってきつつあるのだなとなんとなく読みながら思いました。
マンガ名作講義
朝日新聞1996年4月6日〜1997年3月29日付「マンガ名作講義」を中心に構成した、名作マンガの作品紹介集。名作をリンクさせた相関図、巻末に2000作の名作索引を収録。
萩尾望都について調べなくてはならなかったので読む。萩尾望都作品は、『ポーの一族』『半神』『トーマの心臓』が紹介されています。
知っているものは少なかったですが、たくさん読んでみたいと思うものがありました。
面白かったのは名作を繋げていくリンク集で、これは2005年当時連載中の作品まで掲載されていて興味深いです。特に『ハチミツとクローバー』のその紹介には「まだタイトルの謎は明らかにされていない」とあって、今読むとなんだかとても感慨深くなりました。
日本の童話名作選 昭和篇 (講談社文芸文庫)
「赤い鳥」により芸術性を獲得した童話は、昭和に入ると、「少年倶楽部」に代表される大衆化の道を辿った。一方、子どものリアルな現実をとらえる生活童話が書かれ、宮沢賢治、新美南吉など童話作家も登場、独創的な日本のファンタジーが誕生した。お伽噺から文芸の豊かな一ジャンルに変貌をとげる時代の、川端康成、林芙美子、太宰治、坪田譲治、室生犀星、壺井栄など十九作家の名品を収録する。(裏表紙より)

必要にかられて読んだ。時代と照らし合わせつつ読むと、理解が深まる。
個人的に好きなのは、やっぱりファンタジーのジャンルなんだなあと実感しました。宮沢賢治、坪田譲治の「サバクの虹」、すごく好き。「スイッチョねこ」もかわいい。うまいなあ! と思ったのは新美南吉。
子どもの頃、読んでいた童話をもう一度読めるのは面白かったです。
作家の読書道2
読書インタビュー。WEB本の雑誌に連載されたものを収録。

読書遍歴のインタビューばかりなので、ちょっと繰り返しな気もしてきますが、人様の読書傾向を知るのって面白いです。でもやっぱり、本当に読書傾向というか好みを知るには、エッセイを読んだ方が分かりやすいなあとも思う(桜庭一樹さんとか三浦しをんさんとか)
池上永一さんの沖縄の話が非常に印象に残った。
森茉莉―総特集 (KAWADE夢ムック)
森茉莉が生誕百年を迎えたのを機に作られた別冊。
森茉莉さんの書かれたものが何編か掲載されています。けれど、どちらかというと、森さんと誰かの対談、とか、森茉莉さんについての誰かと誰かの対談や、小論の方が割合が多いかも。三島由紀夫、室生犀星が書いているものが掲載されているのはすごい。
これを読んで思ったのは、私が森茉莉さんに惹かれたのは、その独特の世界なのだなあということ。贅沢なのに貧乏、とか、相反するものが森さんの内にあるから、不思議で独特な世界観が生まれるのかな。
本と雑誌のデザインがわかる本
エディトリアルデザイナーのインタビュー、およびそのデザイン作品を収録した一冊。
インタビューには、岡本一宣、久住欣也、尾原史和、木継則幸、荒金大典、宇田俊彦、福田正典、寄藤文平、高橋千裕。

雑誌、書籍などのデザインをする人のことを、エディトリアルデザイナーというのかしら、と曖昧なくらいに素人です。しかし、書籍デザインはとても好きで関心のある分野です。
2005年刊。古いです。
主に雑誌のデザインの紹介が多かったような気がします。エディトリアルデザイナーになる人へ、というメッセージが、インタビューを受けたデザイナーさんからそれぞれあります。本当に紹介という感じですが、デザインをするにあたっての、それぞれのデザイナーさんの基本姿勢や信念が読めて面白かったです。
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Author:月子
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