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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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心に残る名作コピー
1970−80年代、1990年代、2000年代の広告コピーをまとめた一冊。
90年代は、見たことあるーっていうのがいくつかある。特集でまとめてある豊島園とかルミネの広告が面白いなー。シリーズの力ってあると思うな。ルミネの広告は、蜷川実花さんの写真もそうだけれど、キャッチコピーがすごく好きなのだ。
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世界の夢の本屋さん
世界にある本屋さんが夢見るような素敵な本屋さんを紹介する本。でかい。重い。高いというとても手に取りにくい本だと思うんですが、とてもとてもとても! 素敵でしたー!
セレクトショップ的なものもあれば、美術館に併設されていたり、教会の中にあったり、街の本屋さんだったりと幅広くて、変わった形の棚だとか、柱があったりだとか、本当に! こんな本屋さんが近くにあったら通っちゃうよー! という素敵さ。
本屋さんに紹介文と、オーナーさんと店員さんのコメントに、本屋さんっていうのは専門職なんだなーというのを感じます。いいなあ、いいなあ! 本屋さん本当にいい!
THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」
直取引で営業するミシマ社が、全国365店の本屋さんの店員さんに一冊の本を紹介してもらう、という紹介本。
めっちゃぶあつい。めっちゃ重い。ぱっと見、デザインで洋書かなと思ってしまったかっこいい本です。全国の各地の大手書店から、本好きの人が好みそうな個人書店の方にも書いてもらっているのかな? 紹介されている本は、絵本、児童書、一般書と様々。自分の馴染みの本屋の店員さんが書いていたりして、なんだか身近に感じました。
本づくりの匠たち
本づくりに関わる現場を、ブックデザイナーの名久井直子さんが訪ねた取材集。表紙にあるように、活字鋳造、活版印刷、インキ製造、製本、スクリーン印刷、小口印刷、製函、古書修復、薄紙印刷、バーコ印刷、フレキソ印刷、天金加工、フロッキー加工と、それぞれの会社にいって取材してあります。写真も盛りだくさんで、これからどーじんしを作ろうとしている身としては、印刷ってこういうことをするのかーという参考になりました。
皆さん職人だなあ。特にインキや製本は熟練の技が必要なんだなと感じました。自分の感覚が大事というところが大きい気がする。もちろん、他の現場の方々もすごくて、機械が使えて便利な分、最後には人の目が必要なんだというところを感じました。
とても面白い本だった。
キャッチコピー・タイトルのレイアウトくふう別グラフィックス
2011年6月発行。「かたむける」「はみだす」「てでかく」「うごかす」「かざる」「いろをかえる」「ちいさくする」「おおきさをかえる」という章わけで、ポスターや看板や広告といったものを紹介しています。
これすごく楽しかったー! キャッチコピーやタイトルもそうだし、デザインも面白い。工夫してあるなあ。すごくきらきら女の子っぽいファッションの広告と、元気がいい企業の広告と、雰囲気を伝えてくるエンターテイメント関連の広告と、色々見ることができて楽しかった。
おもしろサイエンス 宝石の科学 (B&Tブックス)
宝石についてまとめた入門書的なもの。種類とか産地とかどういうものに使われているのかとか。呪われた宝石についてもちょっとだけあって、ちょっと宝石について知ってみたいなーというときに読むのによかった。宝石と貴石と半貴石とか、宝石の高度とか、そういうの全然知らなかったので……。
宝石はいい。ロマンだ。
レンズが撮らえた19世紀ヨーロッパ―貴重写真に見る激動と創造の時代
19世紀、ヨーロッパの各地で変革が起こった頃のことをまとめた本。全体的にさらっとさわりだけですが、歴史がさっぱりな私にはとてもいい入門書でした。手に取った理由は当時の写真が載っているからなんですが、写真を見るだけでもとてもいい資料だと思いました。
一番好きなのは魔性の女、高級娼婦たちの話。女優さんとかほんと綺麗。
表現する仕事がしたい! (岩波ジュニア新書)
漫画家、音楽家、映画監督など「表現する仕事がしたい!」と夢見る若者は多い。人と違う個性をいかに発揮するかが勝負の世界で、どのような壁にぶつかり、乗り越えながら10代を過ごし、今の表現や仕事にたどりついたのかをさまざまな分野で活躍する個性豊かな13人が熱く語る。進路や生き方に悩む若者の道標となる一冊である。(裏表紙より)

音楽家とか芸術家といった人たち表現する仕事をしている人たちが、どういうきっかけでその仕事を選んだのか、進路選択したのか、どんな悩みがあったのかというのを語る。そういう環境に生まれついたという人もいれば、子どもの頃に出会って一度諦めたという人もいて、旅に出ることで別の世界が見えた、価値観が変わったり、運命的な出来事があったり。
これを読んで思うのは「人それぞれ」だということですね……。どんなに悩んでも、持っている人にはいずれその時が来るのかもしれないなあ、とか。
19―ナインティーン (メディアワークス文庫)
神様って意地悪だ。だけど……。
 成人すると同時に下方面の大人を迎えようという、最高にくだらない決意と熱意を秘めて、ここまで戦ってきた。/地上には人々の想いが溢れているのだ。それってすごいことだよね。ああ。胸糞悪い。/「ふーん。じゃあ、お金を借りたお礼に、あたしがあんたを変えてあげよっか?」/頑張れば、出来るって思ったのは一体誰だろう?/好きな人と手を繋いで、キスをして、抱き合って、求め合う。ぬくもりを感じる。それのどこがいけないのだろう。
 19歳をテーマに、5人の人気作家が描く、彼女彼らの物語。(裏表紙より)

「19歳だった」入間人間
彼女とのデートの日、ある時点を境に時間がループする現象に陥ってしまった俺の話。時間が絡むものでは『昨日は彼女も恋してた』のシリーズを読んだことがあるのですが、短編でこれをやるのはたいへんそうだ……と思うなど。ループしてしまうことへの狂気がもっと読みたいかも、と思ったけれど、入間さんがやるとシャレにならなさそうだ……。
「×××さんの場合」柴村仁
一人の人間をいろいろな人から見た話。間に神話の超訳が挟まっていて、この語り口が現代調でそうそう現代風でいうならそうなんだよ! という内容になっていて面白い。
「向日葵ラプソディ」綾崎隼
カツアゲされた女子に連れられ、偽の婚約者のふりをさせられることになった市貴。狂詩曲という感じのどたばたで、昨日よりも違う明日へという19歳の未来を感じさせるお話だったなあ。
「2Bの黒髪」紅玉いづき
紅玉さんのこれが読みたかったからこの本を手に取りました。やっぱり途中で泣いてしまったわ……。
ネットで活動していて、しかもそれが自分の将来の何の足しにもならないと分かっている人は、誰かしらこういう風に感じているのではないかな……。そう、無駄なんだと分かっているんだ。けれどその瞬間のすべてでもあるんだよ。泣いたー……。
「十九になるわたしたちへ」橋本紡
大人と子どもとそのさきを見ている少女と。息苦しい世界の中での呼吸、みたいな印象でした。この中で女の子であるユキだけが二人の男を俯瞰するように見ているのがいいなあ。田舎にいる女の子って外に出て行く子が多い気もするけれど、こういう風に地元に残る子って必ずいると思う。
星海社カレンダー小説2012(下) (星海社FICTIONS)
“1年の記念日”をテーマにWebサイト「最前線」にて期間限定公開されたカレンダー小説を満を持して星海社FICTIONS化。
ご存じ「とある飛空士」シリーズ・犬村小六の初短編『月のかわいい一側面』(十五夜(9月13日))。
短編小説の名手・渡辺浩弐の『親愛なるお母さまへ』(敬老の日(9月17日))。
ひきこもり世代のトップランナー・滝本竜彦の『おじいちゃんの小説塾』(塾の日(10月9日))。
恋愛小説の次代を担う、紅玉いづきの『青春離婚』(いい夫婦の日(11月22日))。
現代SF小説界の新鋭・泉和良の『下界のヒカリ』(大晦日(12月31日))。
全5篇を収録した下巻。(裏表紙より)

ウェブで「青春離婚」を読んで、やっぱり手元に欲しくなったので。
「月のかわいい一側面」は、そうか現代でいうとやっぱり彼らはフリーターになってしまうのかと噴き出しつつも、現代の十五夜という話でかわいらしくて面白かった。
「親愛なるお母さまへ」はこのダークさがたまらん。むくいをうけろ! という話が好きなのかもしれない。親も人、子も人だ。
「おじいちゃんの小説塾」。引きこもりの祖父(誕生日の推定がちょうど私ら世代)というのがリアリティありすぎてうっとなる。どこに落とすのかなーと思ったらそうきたか!
「青春離婚」。離婚しよう? と言う女の子が最初に印象的すぎて、ウェブ公開時に一気読みしました。高校生として優しい部分と苦しい部分が描かれていて、読んでいてたくさんぎゅうっとなって、このお話の空気が本当に好きです。HEROさんのコミカライズも毎月楽しみで読んでいて、やっぱりコミックスを買ってしまった。
「下界のヒカリ」の、大晦日でもやっぱりだめ人間であるところに共感を覚えました! そうして立ち上がるときのかっこよさがいいなあ! 大晦日らしい出発の話でした。なんだかこの話に出てくる人みんなを応援したくなる。
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Author:月子
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