読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
北村薫の特集、ムックというやつだろうか。読んでみると、結構以前の発行物らしく、ベッキーさんシリーズが『街の灯』しか書かれてない。
それはともかく、北村薫の作品、シリーズの紹介が一番嬉しかったなあ! 私と円紫さんシリーズが特に! 覆面作家は集めたので今度読もう。時三部作の紹介もありました。
最初の方のページに、名言特集があるのだけれど、はっとするものばかりだった。
作品世界体感ツアーのページがあって、行きたくて行きたくて仕方がない! 蔵王とか鎌倉とかいいですね。ちょっと歩いてみたいです。あと、ベッキーさんのシリーズの舞台である戦前東京のマップがあったりとか。さすがに写真は模型だったり、現在も変わらぬものの写真なんですけれどね。
しかしおいしい本だった。
明治大正昭和から現代までの少女小説について論じた一冊。
少女小説と呼ばれるものが、最初はどういったものだったのか、というのが知れて面白かったです。少女の友とか読んでみたいなあと思った。あの言葉遣いで書かれたら、現代の私なんかはうっとりしてしまいそうだ。
少女小説レーベルの老舗であるコバルトの話もありました。氷室冴子とか久美沙織とか。丘ミキは未読なので読みたいリストに入れました。
少女小説紹介のページには、今頃の本としては、十二国記とか、彩雲国、伯爵と妖精、ローズテーラー、デル戦の話があったり。
女の子はいつでも地に足がついているヒロインだ、という話が面白かったです。伯妖はフェアリードクターだし、ローズテーラーでは仕立て屋だし、とか。
論文でも、読みやすくて、興味深い分野なので、楽しかったです。
直木賞作家となった桜庭一樹のムック。新作小説、インタビュー、対談、直木賞のドキュメンタリー、著作解説、単行本未収録作品など収録。そして、中学二年生当時の幻の作品も。
面白かった! 特に直木賞のドキュメンタリーが。偶然情熱大陸(テレビ番組の)を見ていたので大体分かっていたけれど、桜庭さんの視点からというのがとても面白かった。ご家族総出というのが、温かい感じがしていいなーと思った。
著作を結構読むようになったので手に取ったのだけれど、今とても「赤朽葉家の伝説」と「青年のための読書クラブ」が読みたい! 今まで読んだ中で(少ないけど……)「私の男」が今のところ一番の衝撃で、桜庭さんの作品は作品内の何かが危ういところがあって、それを執拗に追って逃さない、ぶれない感じがすごく素敵だと思う。
そしてブルマー三部作が衝撃的でした。面白いよこれ……! 中学2年生で書いたっていうのがすごい。第1部が一番好きだ。アホで(褒めてる)
とても興味深さが増す一冊でした! 面白かった!