読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
15歳の夜、ライラのすべてを奪った蒼竜王・ルガー――種族を超えて慕う初恋の人。
唯一の復讐方法は、竜人にだけ効く毒を100日間口づけで与えることだった。
ライラは竜人の花嫁「番い」と偽り彼のもとへ向かうが――「手を取り合うことができれば、蒼竜の一族も、人間ももっと豊かになる」
仲間を思い人と共存を目指す姿に、戸惑いは復讐への迷いに変わり……?
第18回角川ビーンズ小説大賞〈奨励賞〉〈読者賞〉W受賞作!(Amazonより)
異種族恋愛、運命のつがいものに上品に喧嘩を売るがごとく挑戦している作品でとても面白く読みました。
少女の頃に出会った竜人との優しい思い出を胸に成長したライラ。しかしその竜人によって村を焼き尽くされ、たった一人の家族である兄まで失ったことで、同じく竜人を恨む薬師の元に身を寄せながら復讐のときを待つ。ライラに与えられたのは運命のつがいの香りを発する薬と、いずれ死に至るそれを解毒しつつ竜人の毒でも当たるもう一つの薬を口付けによって百日間含ませる使命。
運命のつがいだからと本能的にライラを愛するルガー。運命でないと真実を知りながらルガーに惹かれていくライラ。「運命って何?」「本当に愛するって何?」と問いかける終盤はどきどきしました。
つがいについての真相も面白かった。血の運命に抗っても恋をするお話、楽しかったです。
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