読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
美しい容姿をしながら、男にも恋にも興味がない少女ルシア。だが領主の娘ヘレナにそっくりだったことから、病気のヘレナの身代わりとして敵国の領主ローアルに嫁ぐことに。しぶしぶ旅立つルシアだったが、今度は旅の途中、ローアルに恨みを抱く盗賊の青年オレグにさらわれてしまう! ルシアの正体を知らないオレグと過ごすうち、次第に奇妙な感情を覚える自分に戸惑うルシアだったが——。(カバー折り返しより)
私の乙女心にホームランを打ってくれました。こんなヒロインの! 恋愛ものを読みたかった!!
読み書きができ、本の虫で、弁が立ち、尊敬する亡くなった父の治療師としての仕事を継ごうとする美しい少女ルシア。頭がいいのに世間知らずなところが最高にいいヒロインです。戦うことと支配することしか頭にないらしい男たちに、真っ向から物を言うし、どんなに従わされようとも諦めない。治療師としての腕も抜群で、しっかり信頼を勝ち取ってしまう。
その分、ヒーローのオレグがちょっと子どもっぽい。復讐心に囚われていて(その理由は二重に存在するのですが)、もう少し人を大事にしたり思いやったりする心を……無理かーそうだよなー復讐のために育てられたのがなー!
脇の人たちもすごくいい味出してるので、あちこちが放りっぱなしで終わったしまったのがすごく残念……だったのですが、続きがあるんですね!? 読もう読もう。
副題から、これは転生ロマンス的なあれなのかと思ったら、この巻はぜんぜんそのことには触れられなかった(後半はどうやら関係あるらしい?)
たいへんときめきました。中世西洋なにおいのする、いい恋愛ファンタジーだ。
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