読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
祓いにきた。この家は、殺させない。
「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!
最終章、あなたが感じた恐怖は反転する。(帯より)
優等生、お人好し、そんな風に揶揄まじりに言われることもある委員長の原野澪。ある日やってきた転校生は、初日から何故か澪を見つめ、誰とも関わらないのかと思いきや突然「家に行っていい?」などと言い始める。恐怖を覚えた澪は部活の先輩の神原に相談するが、この神原の言動も、何故か少しずつ奇妙な形に歪み始め……。
「闇祓」と「闇ハラ」をかけた、ハラスメントをテーマに描いたホラー作品。
本当に、こういう人のずきずきする言動を描くのが圧倒的に上手いんだよ……。学校でのあり方もそうですが、ご近所関係や会社での人間関係の引っ掛かりが、もうあるある、これ知ってるという頷きの連続で。一番うぐっとなったのは「第二章隣人」のご近所付き合いのマウンティング。しんど……となりましたが、そう思ってしまうのはこれがどこにでも当たり前に転がっている状況なんだからなんだろうなあ。
しかし闇ハラ家族の制度が非常にホラーとして気持ち悪くて(褒めています)よかったです。こういう風に誰かが入れ替わっているの、実にホラー。怖くていい。
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