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「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
第一次世界大戦下のイタリアで暮らし息子のカルロを失って二十年経ったゼペットじいさんは、ある日息子の墓に植えた木を切り倒して木製の子どもを作った。ゼペットの嘆きを知る木の精霊はその人形に命とピノッキオという名を与える。ゼペットは木の精霊に抗議するが、ピノッキオの成長を手助けすれば一つだけ願いを叶えると聞き、彼を育てることにした。

みんなのよく知る「ピノキオ」を、ここまで世界観を厚くして、都合のいいことばかりにはせずに教訓に満ちた深い話にできるのかという、巨匠の手腕が垣間見える作品。
失わなくていい息子の命を失ったゼペットの嘆き。何も知らないまま人々が心に抱く疑問をそのまま口にしたり受け入れたりするピノッキオ。戦争が絡むことでより人の心の痛みを感じられて、命か……と考えさせられるところがたくさんあった。
そして人形劇の美しい画面が素晴らしい。アニメーションにはない美しさや陰影が最高すぎる。めちゃくちゃよかった。
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Author:月子
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