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うさぎとトランペット (新潮文庫)
宇佐子は、転校生のミキちゃんを仲間はずれにするクラスの雰囲気に傷ついて、学校へ行けなくなった。微熱が続く夜明け、宇佐子は公園から響いてくるトランペットの音色に心惹かれる。ミキちゃんに誘われて町のウィンド・オーケストラでトランペットを習うことになった宇佐子は、きらめく音、ブラスの楽しさ、演奏する喜びを知る。音楽に解き放たれ、伸びやかな心が育っていく……(裏表紙より)

大人向けの児童文学みたいな文章で進む、音楽の物語。結構分厚い。前作「楽隊のうさぎ」の内容を覚えていなかったので、花の木中吹奏楽部の面々が誰なのか分からなかったけど、とても面白かった。
音楽の表現がいい。金色のくじらが泳いでいる感じとか、凍えた時間が溶け出したとか、音楽いいなあブラスいいなあというのを思い出した。
話の中で重大な位置を占める、誰かが周囲に寄って孤立させられる、というところが、結構リアル。何の悪意もなかったけれど、あの子変っていうので段々そういう空気になっていく。本当に嫌いとか苦手とかある場合、うまく隠して付き合うのが大人なんだろうな。
最後の締めくくりが「ベストフレンド」っていうのが暗示的。音楽と友達。宇佐子とミキちゃんが友達。
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