読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
自身の秘密を知り、来るべきときに備えて、再び秘匿される、海神の花嫁となったシェルタ。だが、別れを告げたはずのカルフとソティラスは、水の一族の長シンティリーオから、世界とシェルタの役割について知らされていた。カルフとソティラスはそれぞれにシェルタを救う術を探すために動き出すが、やがて決戦のときが近づき……。
第五巻にして最終巻。アヴェントの娘の選択の物語です。三角関係がどうなるかと思っていたんですが、最終巻を読んでいると「そんなことは後回しだ、とりあえず主人公の戦いを見るんだ!」という気持ちになっており……でもやっぱり三角関係が美味しいのだった。
というか二人とももうメロンメロンじゃないっすか! 殺伐とした三角関係にならなくてよかった! 最後にはすごく和みました。にやにやの嵐でした。ここまで二人が立場をはっきりさせたのだから、不幸な未来にはならないだろう! カルフとソティラスが親友で、相手を尊重し合いつつ、好きな相手に懸命になるというのが、本当にいい関係だったなあ。かわいげのある男たちは大好物です。
四巻までで過酷な状況や自分の選択によって、思いきりへこんできたシェルタも、最終巻まで来たら、間違ったとしても毅然と立ち向かう強さを得ることができていて、よかったなあ。ずっと自罰的な意識が漂っていたので読むのが息苦しいときがあったのですが、最後は透き通った空気が漂ってきて、物語の終わったこれからが楽しみな最終巻でした。
面白かったです!! ありがとうございました。
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