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アダルトチルドレンと少女漫画―人並みにやってこれた女の子達へ
アダルトチルドレンと少女漫画。現実とフィクションに見る二つの関係。陸奥A子や西原理恵子、萩尾望都、三原順の『はみだしっ子』がよく登場する。
とことん男性社会に対する女性というものについて論じていました。意識していないけれど男性社会だよなあ、とこれを呼んで気付く。そもそも最初の造り(身体的に)からしてそうならざるを得ないのかあ、とか。
母親というものの描き方の変化というのも面白い。アダルトチルドレンという存在について述べるには両親という存在は不可欠なんだろうけれど、ここにも男性と女性(父親と母親)という話が出てくる。やっぱり男性側を批判している。そうしないといけない状況があるわけだけれど、私自身、特に男性に対して不快な経験をしたことがないから、「ああ、そういえばそうだ」という感覚で読んでしまう。多分社会に出るようになったら、もっと色々感じられるんだろうなあ。
少女漫画の「親友」関係というものも興味深いな。親密性競争という言葉は初めて聞いた。女子にはありがちだと思うので、これについて論じた本を読んでみたい。
『スラムダンク』についても述べてあるところがあって、実は未読なんですが、こういうところがあるから女性にも支持されるのかな、と面白く思いました。
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