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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
 夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか? その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない……。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。(裏表紙より)

いたいいたいいたい。刺さって痛い。辛い。悲しい。切ない。苦しい。ある夏の、青少年たちの残酷さと現実による悲劇。
うまく回らない人生のある部分にいるのが高校生だと思うのですが、まさにその受験生という榎戸川。読んでいくうちにもうこれは関係者だなと思わずにはいられないほど不安定に感じられて、彼の優柔不断さや、それを優しさと勘違いしているところが、もうこれでもかと刺さってくる。榎戸川や旭の存在は愚かしくて、それゆえに怒りにも似た愛おしさが、彼ら高校生に感じられてしまう。
第2部の話は、結末が分かっているから辛い。誰からも相手をされない、陰口を叩かれる、一人の世界にいて誰とも関われないでいる、吉野彼方という人物にも人生があって、困難と喜びに満ちた青春があって、考えていないわけじゃない、一人だけでいたわけじゃない、というのが、もうこれでもかと胸を締め付けてくる。どうしてみんな、そんな当たり前のことに気付かないのだろう、と私たちの現実に照らし合わせて思う。こういう気持ちを忘れていたなあ。
おすすめされた本でした。面白かったです、ありがとうございました。シリーズのほかも読みたいと思います。
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