読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

妹ばかりが優遇され、家族の愛を知らずに育ったミストルティン王国伯爵令嬢のユフィリア。誰にも頼らず生きていこうと心に決め、独学で錬金術を学びながら、いつしか期待することに疲れてしまっていた。
そんなある夜。隣国ゼイングロウからの賓客、十二支族の獣人を統べる皇帝ヨルハの番探しが開催されていた。そんなこととも知らず一人部屋で休んでいたユフィリアは、傷を負った小さな梟の手当てをする。すると翌日から、梟の獣人——皇帝ヨルハから、猛烈な求婚を受けるようになって……!?
虐げられ令嬢は、獣の王の最愛となる——!
最強の嫁入りシンデレラストーリー、開幕!!(裏表紙より)
両親や兄やわがまま放題の妹にかかりきり、なんなら妹の不始末の原因を押し付けたり、後処理を命じたりされ、家族らしい愛情をかけてもらえなかったユフィリア。美しく生まれついたことで公爵家の三男と幼くして婚約したが飽きっぽい性格のせいで浮気三昧。そんなユフィリアを獣人の国の王が番認定する、というシンデレラストーリー。
同じシーンで視点人物の語りが入り交じったり、コメディシーンなのはわかるけれどこの世界観でその言い回しはないと思える部分が多かったり、その身分でそんな喋り方はしないと思えるところが出てきたり、ノリと勢いで読む作品だなあと思いました。
最終的に妹や婚約者はだいぶ惨たらしい最後を迎えるのですが、それに至るまでにもうちょっと家族は考えを改める機会はなかったのかなあと。ユフィリアの評判が高い、しかも王族にも目をつけられているなら、それを貴族である親が知らなかったり取る足らないものとして扱ったりするのかな。
ヨルハとの溺愛パートは獣人(梟だけど)らしい甲斐甲斐しさでとても楽しかった。残酷なところも含めて異種属恋愛はいいですね。
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