読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい。ただその気まぐれな優しさが途方もなく深いから嫌いになれない」。1999年に芸人になる夢を抱いて上京し、現実を突きつけられて傷つき、挫折し、あきらめ、しがみつき、また傷つき——。そんな豪華な日々の中にささやかな楽しさや幸せを見出だし、なんとか過ごしてきた青春時代。振り返ればかけがえのない東京での日々を描いた、又吉直樹の傑作エッセイ集が待望の文庫化!(裏表紙より)
東京のまつわる100のエッセイ。個性の塊みたいな人たちの表現を見つめながら、内心で個性の塊みたいなことを思考している又吉さん。変わった人たちと付き合ってしまえることはやっぱり類は友を呼ぶってことなのか。しかしここにあるすべてが又吉さんの目で見て感じたものが綴られているだけなので、実際にそんな人たちが存在しない可能性もあったりという読み心地がとても楽しい。
相方の綾部さんに対する視線が面白かったなあ。この二人、こんな関係なのか、みたいな。自分にはできないことを自覚して、できる人のことを応援する又吉さんがすごくいいな。
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