読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
王位継承権第二位を得た王女リザの婚約者選びが国内で始まった。アニアはリザに想いを寄せる従兄のティムを後押しする。王太子リシャールは彼女に協力してくれるものの、何やら思い悩んでいる模様。そんな時、祖父の記憶からアニアは二十年前の王位継承戦争の裏に隠された真実に気づく。そして隣国に亡命した今も王位に執着する王弟が密かに陰謀を企てるなか、作家令嬢と書庫の姫、それぞれが迎える恋の結末は……? 冒険活劇ありロマンスあり、宮廷ガールズ・ストーリー終幕!!(裏表紙より)
有能な祖父によく似ているために家族から疎まれ、しかし王女付きになったことで女伯爵となり、王家の人々と近しく言葉を交わす立場になったアニア。書庫の姫と呼ばれ、王女として政略結婚するその日を待っていたものの、自らの未来を手に入れることができたリザ。二人の少女の出会いが、長らくこじれていた王国や諸国の因縁を紐解く恋と友情のお話、完結。
最高に楽しくて、可愛らしくて、どきどきした作品でした。アニアが賢いという描写、ちゃんと説得力を持たせる言動やエピソードが散りばめられていてすごくよかった。困った家族に疎まれている不幸なご令嬢が、王女や王太子の後ろ盾を得るのではなく、自らの行動で女伯爵に、そして王太子妃になるって最高すぎる!
リザとティムも落ち着くところに落ち着き、最後の小さなお話ではジョルジュもちゃんと結婚相手を見つけていて嬉しかったなあ!
最後の一文、まさに作家令嬢と書庫の姫の物語にふさわしいもので、涙が出てしまった。
とても楽しかったです。ありがとうございました!
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