読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ネットにアップした奈緒の歌は、たちまちミリオン再生を記録した。敏腕マネージャー矢作女史の後押しもあり、有名ボカロPの仲間入りをした慶太郎。そして彼とリンクするように、電話の向こうの奈緒もメジャーデビューへと近づいていた。そんなある日、慶太郎は二万人が集まるボカロPの祭典に招待される。奈緒が夢にまでみた大舞台で、慶太郎は一世一代の賭けに出ることにするが――。ミライショウセツ大賞優秀賞。失われた恋と歌の奇跡の物語、完結!(Amazonより)
奈緒との不思議なつながりと秘密を抱いたまま、音楽活動を続ける慶太郎。いつか来る終わりのときに覚悟を決める前に、現実が次々に襲いかかってくる。
中心的な人物の死という大きな事件が、慶太郎を含む大勢に様々な影響を及ぼしていることが浮き彫りになった下巻だなあという印象でした。しかし北沢さんの病みっぷりと慶太郎の感情の薄さがどうにも消化不良で……。薬盛られるって性別関係なくめっちゃ怖いぞ。この二人の関係が綺麗に終われなかったのがかなりもやもやしました。
最後の最後に奈緒が出てきてくれるのは想像していたけれど、ちゃんとお別れが言えて、大事な言葉は言わなくても伝わっていることがわかってよかったな。慶太郎が器用だということはわかったけれど彼がどんな音楽をやりたいかはまだ未知数。でもやっとまっさらなスタートを切れるんだなあ。
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