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春の女神と銀雪の騎士 (講談社X文庫ホワイトハート)
 春の女神と呼ばれる可憐な姫メルティーナは、初めて会ったときから、婚約者フォルストルの青い瞳に魅せられた。が、彼の深く重い青の瞳は冷たい人柄そのものを表していた。
 何事にも無関心なフォルストルだったが、メルティーナは、彼に愛されたいと、誠心誠意尽くす。
 そんなある日、メルティーナは、名前も知らぬ、吟遊詩人と一夜の過ちを犯してしまい……!?(裏表紙より)

古い西欧の時代。南方地方の旧王家の血筋の姫メルティーナと、北方地方の有力貴族令息フォルストルとの結婚が決まった。政略結婚と納得して嫁いだメルティーナは、フォルストルに一目で恋に落ちる。しかし、フォルストルは誰に対しても無関心、己の心にも無頓着な冷たい人間だった。
という、とことんすれ違いながら、可憐なヒロインが努力する、正統派少女小説でした。結婚ものの楽しさが溢れたもので、ちょっとずつフォルストルの心が解けていくところがもだもだでした。自覚がないのか、で噴きました。
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