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たとえ許されない恋だとしても (コバルト文庫)
アファリーン王国の男勝りの女将軍・レイア。敵対するメフル王国の軍人・リギュロン。武勇を誇る二人は、それぞれに中立国の祭見物に行った先で出逢った。身分を隠したまま意気投合した二人は自然と惹かれ合い、初めての恋に落ちた。再会を誓い国に戻り、恋心を育んでいた二人だったが、時を置かずに両国間の開戦の報がもたらされた。二人が再会したのは、戦場。互いに敵軍の将として——。(裏表紙より)

面白かった……ときめいた……! 戦場で出会ったのは私/俺が恋をした人でした、という話が大好きです。
レイアが女将軍という設定で、紹介文だけを読んだ状態で中途半端に女の子だったら残念かもなあと思っていたんですが、将軍らしさの中に女らしさについて葛藤を持つ彼女が、もうほんとかわいくて! 兵士たちから「あれは、女として『ない』(意訳)」と言われるくらいの武勇を誇るので、冒頭から敵将との一騎打ちというシーンから始まるのがすごい。なのに自分にコンプレックスを持っているところが、本当いい子だなあ……。
リギュロンもいい男だったなあ。ちょっとのうみそが筋肉っぽいところがかわいいです。なのに恋愛ごとについてちょっと鈍いレイアには優位に立てるところがいい!
二人の物語はもちろん、彼らを取り巻く人たちが心根のいい人たちが多くて、結末は、レイアとリギュロン、二人ともお互いの使命から目を背けずに立ち向かった二人だからこそ手に入れることができた未来だったなと思います。
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