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アヴェントの娘 ―《選ばれた娘》の結婚― (レガロシリーズ) (Regalo)
バラド国へ連れ去られ、王太子ラスールやバラー教の導師カフラマーンとの事件を経て、シェルタはアクアテラへ無事帰国を果たした。しかし、己の力に気付き始めたシェルタは、父シンティリーオに「なぜ」を問う。そして父の口から明かされたのは、シェルタ自身の存在の意味と、世界の秘密だった。


新刊なので感想は続きに。



シリーズ第4巻。私は一体なんなのかという問いに答えを得るものの、それはシェルタを更に混乱させるものだった。……という激動の四巻でした。シェルタがいろいろかわいそうなんですが!(´;ω;`) しかし、三巻までの「私は誰かに必要としてもらいたい」「認めてもらいたい」ということにある意味見返りというか、手応えが返ってくるようになったのはよかったなと思います。わけもわからず放り込まれて利用されるには、シェルタは賢い女の子だし、純粋すぎる。でもやっぱり悲しいんですけれども……。
誰もが持っていて当然のはずの家族愛のありかをようやく確認したシェルタが、それ以上に切実なまでに、痛切に誰かに求められていると実感できればいいなあ! カルフとソティラスまじがんばれ。
ヒーロー二人組は相変わらず仲が良さそうでにやにやしました。この二人が仲良くしてるだけでご飯三杯くらいいけるんですがほんともえるんですがどうしたら!!(机バァン!)共同戦線を張りつつも譲らない感がとてもよいです。
あとがきによるとそろそろクライマックスだそうなので、全五巻くらいで終わるんでしょうか。巨大生物との戦いがあったらいいなーとわくわくしつつ(それは『白竜の花嫁』シリーズの特権かな?)、続きを楽しみにしています。
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