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 仙娥の罠にはまり、皇后の地位を剥奪された小玉。綵とともに後宮最下層の冷宮に送られ、誰もが小玉の過酷な未来を予想した。
 しかし意外にも、小玉は生き生きと下働きに励みはじめる。さらに冷宮での生活で、小玉は走り続けていた自分を見つめ直す、凪のような時間を得ていた。
 その一方、珍しく文林が真桂のもとを訪れる。文林が真桂に持ちかけたのは、小玉救出のための悪あがきのような一手だった。
 本人ですら死を覚悟した環境の中、小玉が助かる道は果たしてあるのか——。(裏表紙より)

皇后の位を剥奪された小玉。したがって文林とは離縁し、二人の部下たちとともに最下層の冷宮に送られる。
あらすじほど生き生きしているわけではないですが、生来の強さと、味方たちが手を回してくれたおかげで、難なく切り抜ける。小玉自身はほとんど動いておらず、過去へと思いが向いてしまうのは、やっぱり彼女も歳をとったということなのかもしれません。
一方、後宮の状況はめまぐるしい。仙娥の結末があれって、すごく中華風後宮の闇を感じました。この状況で、小玉は今後どうするんだろうな。ラストシーン、読んでいた私もちょっと衝撃でした。
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Author:月子
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