読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
高校二年生の玉木マリ(キマリ)は高校に入ったら「青春する」ことを決めていたものの、いまになってもまだ何もできていないことに気付いたある日、駅で同じ学校の女子生徒が落とした封筒を拾う。その中には百万円。落とし主を探したキマリは、それが「南極」とあだ名されている小淵沢報瀬のものだと知る。母が南極観測隊員だった報瀬は「絶対に南極に行く」という目標を掲げ、周囲がどんなに馬鹿にしても諦めずにその資金を貯めたのだった。そして報瀬はキマリに、一緒に南極に行かないかと誘い……。
何者でもない、何にもなれない、けれど何かになりたい女子高生たちが、開かれた世界に一歩踏み出す。南極という宇宙よりも遠い場所に、どんなに馬鹿にされても、家族や友人と不和を起こしても、そこに行くんだという思いを持って。
「ざまあみろ」で泣くよね。やってやったぞ! って気持ちになる。馬鹿にしたやつら、何もできない、何もしないやつらに、私たちは諦めずにやってやった! と言いたくなる。
パソコンのシーンは、ぐっときました。なんだろう、すごくSFみがある。時間も空間も超えて手紙が届く、あの人はここにいたんだっていう感じがそういう風に思わせるのかな。「宇宙よりも遠い場所」に行ってしまった人、結月のような自分の仕事を楽しみにしてくれる人がいるっていうのは、不思議と励まされるものだなあと思いました。
成長って自分のスケールを知ることなのかもしれないなあ。最後のLINE、すごくよかった。ぽろっときた。
とてもいい話だった!
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