読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
宇宙はドルシア軍事盟約連邦と環大西洋合衆国ARUSの二大勢力が争いを続けていた。中立の小国ジオールのモジュール77にある咲森学園に通う高校生たちはそんな情勢など関係なく青春を送っていたが、ドルシア軍の攻撃を受けたことをきっかけにヴァルヴレイヴ一号機を目覚めさせてしまう。時縞ハルトは「人間ヤメマスカ?」の問いかけに、幼馴染の仇を討ちたい一心で「YES」と返答し搭乗者となるが……。
SFに人外に学生たちだけで大人の世界に対抗する、なんて美味しい様子がたっぷり詰まっていて、厨二病的な設定も含めて大変大変楽しかったです!
搭乗者は記憶をも司る生命エネルギーたるルーンを摂取するマギウスという存在になる、というロボット・ヴァルヴレイヴ。宇宙はその不老不死で人間の身体をジャックして命をつなげる生命体マギウスたちによって密かに支配されており、これを物語を通して「世界を曝く」と表現する展開。…………かっこいいいいいいい!!!
学園があるモジュール77を独立させて学生たちが国を作るというのもすごくいい展開ですが、大人の世界になんとか対抗して、犠牲も払って、心も傷ついて……という流れは本当に熱い。がんばれ負けるなって応援したくなる。またどうしても戦わなければならないので主要キャラクターの戦死者も出るという胸をえぐる展開もいい。やっぱりどうしても「ありえない」と思わせる設定や展開もあるのですが、それでもいいとばかりに力強く物語を作っているのはすごく好感が持てます。合間合間に挟まる未来の一シーンに、生き残った人たちがいるとわかるのも結構早いのですが、それでも最後まで見ようと思わせる力のあるストーリーでした。面白かった。
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