読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
突如として謎めいた出口のない部屋に閉じ込められた人々。警官のクエンティンは、同じ状況にある人々をまとめ、時に反目し合いつつ出口を探す。しかしこの建物は移動する部屋を間違えると命を落とす罠が仕掛けられていた。正解の部屋を導き出すための法則とは? 果たして外に出られるのか。
すべてが謎のまま、閉じ目られた人間が疑心暗鬼になり、罠ではなく悪意によって脱落していく作品。ラストのうわー! とああ……というアップダウンが最後まで余韻を残すスリラーでした。
何故ここに閉じ込められたのか。この建造物の目的は何か。誰の仕業か。などということはまったく明かされないままなんですが、それはそれで良いと感じました。とにかく人間関係のギスギスっぷりと、謎を解く面白さ、希望を抱いたところで絶望する緩急がよかった。はらはらしつつも、これは絶対メインを張っている人たちは誰も助からないんだろうなあと思っていたら案の定ですよ。出られたのがあの人だったことも暗示的でした。
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