読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
1973年、スージー・サーモンは殺害され、14歳の生涯を閉じた。天国のスージーはそこから残された家族、そして犯人の男ハーベイの生涯を見届ける。地上の人々の行く先は。スージーの行くところは。最後に残されたものとは……。
美しい映像や多数のカットを用いられて紡がれる、悲しみや怒り、そして虚しさと、人生の物語。
殺された少女と残された家族の視点を主に物語が進むんですが、犯人が捕まるのか、スージーの無念は晴されるのかという後半の展開に手に汗握りました。それだけに、ラストはちょっとやるせない気持ちになりましたが……。
映像は常に美しくてドラマチックで、想いを反映した風景がファンタジックでした。数少ない登場人物が絶妙な配置で、レイとの別れではこみ上げるものがありました。最後に残った「美しい骨」という絆を表す言葉、何かが生まれる予感があって不思議だけどいい言葉だ。
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