読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ろくでなしの恋人に頼まれて運び屋めいた仕事をすることになったルーシー。だが仕事を完遂するはずが恋人は射殺され、マフィアと思しき男たちに拉致され、運んでいた荷物である謎めいた薬袋を腹部に詰め込まれるとさらに運ぶよう命じられる。だが袋の中の薬、人間の脳を目覚めされるそれを摂取したことにより覚醒し、人外の能力を得て自らの死を悟る。そのとき彼女が撮った行動は……。
めちゃくちゃかっこいい! 荒唐無稽だけれどすごくいい。こういう思い切り方、めちゃくちゃ好きだなあ。
底辺と称されるような暮らしをしている女性が、マフィアと薬物に関わったことで人外の能力を得て、人を操ったり自分の見た目すら変えたりなどしながら、すぐに訪れる死の前に何をするか。感情を失っていくルーシーが人類の使命めいたものを目的にして迎えた結末は、人間らしくないのにまごうことなく「人」のもので、ああなるほどなあと面白かった。
脇役たちも魅力的。警部も博士も、それぞれの良さがあって。特にノーマン博士のゆったりとした話し方や物腰が、この人は一生懸命に理解して飲み込もうとしている、立派な研究者なんだというのが伝わってよかった。
すごく好きな作品でした。面白かった。
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