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新興貴族ブーリン家の姉妹アンとメアリー。家族の策略によってヘンリー8世に近付き、寵愛を得ようとする姉妹だが、選ばれたのは妹のメアリーだった。自尊心を傷付けられたアンは別の貴族と結婚を強行するも、家族の怒りを受けてフランスへ送られる。だがメアリーの寵愛が薄れ、アンが呼び戻されるとあっという間に王の寵愛を受けるようになった。未来に続く因縁の、王と女たちの物語。
アン・ブーリンの名はよく聞きますが、この作品はどちらかというとメアリーにも視点を置いていて面白い。美しいけれど姉に比べて平凡なメアリーが、ブーリン家に生まれた不幸を見ていて感じました。ともすれば男性のように貪欲に頂点を目指すアンは、やはりブーリン家の人間という感じだから。
物語はコンパクトながらきっちりまとまっていて、思っていた以上に姉妹がギスギスしすぎていないのは見ていてちょっと安心。いやでも内心では嵐が吹き荒れていたでしょうけれど。同じ男性と関係を持つ姉妹って、現代の価値観的にあまり推奨されないと思いますけれど。
またこの作品、めちゃくちゃ服飾や建物が綺麗でなあ! 16世記イングランドはこういう感じねふむふむ。
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