読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
江戸の街に、伏と呼ばれる人と犬の間の子が暗躍し、人を殺して回っていた。山育ちの猟師の少女・浜路は、祖父の死をきっかけに兄・道節の住む江戸に来た。そこで、幕府から懸賞金をかけられた伏・信乃と出会う。
原作は未読。しかし、原作すげー読みたいなあああ! となる物語でした。というか、これキャラデザも美術も色彩もすごくうまい。脚本も、八犬伝が分かる程度ならなんとなく分かる気がする感じになっていたし、馬琴の作品と桜庭さんという二つの原作があるからこそ、超訳できる話だったのでは……と推測する。
男に間違えられる、言動も見た目もまるきり少女らしくない浜路。そして、美しい優男の信乃。名前からして結びつくであろうことが予測できるわけですが、信乃が、信乃が、男前過ぎて……(苦悩)。優しくてちょっと弱くて悲しい男最高じゃないですか! 黒白さんの美しさだけでもんどりうつ。その上、浜路のヒロイン体質やばい。原作桜庭さんなのにちゃんとファンタジーのヒロインだよとか思ってすみません。お着替えはロマンだと思います!(握り拳)
信乃のちょっとした表情の変化、立ち居振る舞い、言葉遣いがかっこよくて、見惚れました。この切ない男のことを考えると胸が掻き乱される……。
あんまり描かないのかなあと思った周りの登場人物も、いいところでいい感じに活躍してくれました。冥土ちゃんはいいなあ。なんだか、投影してしまう。
クライマックスはいいよね。お城、いいよね……。ラスト、すごくよかった。わたしをあげる、というのは心臓に来るから止めてくれ! 信乃と浜路のいちゃらぶください……。拝む。
その分、原作をきっちり読んだら魂が震えるだろうなという予感がするので、原作を読みたいと思います。
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