ある日、仕事で留守をすることになった黒桐は、式の療養を理由に、部屋に一匹の黒猫を置いていく。またある日、礼園女学院の生徒であった安藤由子の自殺現場を訪れた宮月は、浅上藤乃と出会う。またある日、初詣に行こうと誘いに来た式に連れられ、黒桐は二人で神社に向かっていた。本編に関わる三つのショートストーリー。
寒い冬に少しだけほっとするような短い話が三つ。本編では血がどばーぐしゃーって感じでしたが、この話はみんな憑き物が落ちたみたいに穏やかで、確かに、未来への福音が満ちた物語でした。
式と猫というおいしい組み合わせや、照れ顔の式など、いやあ、ごちそうさまでした!
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